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兆兆発止  作者: ぱんろう
最終決戦編
147/150

147話:足を止めるな

「!これって!」

みつねは動揺し、足がもつれそうになった。

「!みっちゃん!しっかり!」

「だって…首都警総監が…!」

雄康が叫んだ。

「さっきトレイシーさんに言われただろう!何があっても動揺するなと!」

「でも、わけが違うよ!」

みつねは涙を流しながらなんとか走り続ける。だが、いつ転んでもおかしくなかった。みつねはさらにショックを受けることになる。

「あの人は!」

そう、クリントンの亡骸である。

「そんな!あの人まで!」

みつねは再び足がもつれそうになる。

「みつね!酷かもしれないが、耐えるんだ!でないと、俺たちも死ぬ!」

「でも…でも…」

みつねは、一瞬にして心に重い負担をかけてしまった。それは、体にも悪影響を与える。速度が各段に落ちたのだ。もともと2人の体重がかかっている。その時点でかなりスピードが落ちていた。

(まずい!みっちゃんの走る速度が落ちている!これじゃあ、奴に認識されちまう!)

秀助は手を天に掲げる。厄介なことに、オーベルハウザーは身を守るために、残骸をシェルターにしていた。かなりの固さになるように「意味」を付与しているようだ。

「くそっ!往生際が悪いぞ!」

「言っただろう!こんなところでは死ねないとな!」

スペースデブリが降り注ぐが、それでもオーベルハウザーが作ったシェルターだけは貫けない。

「そろそろ、速いものにうんざりしてきたよ!」

オーベルハウザーはオーラを肥大させた。すると、降り注いでいたスペースデブリを消滅させた。

「!何をした!」

「教えるか!」


秀助は嫌な予感がした。

「みっちゃん!止まれ!止まるんだ!」

(おそらく、『一定速度を超えたものを強制的に消滅させる』とか、わけわからん「意味」づけをしているに違いない!)

「!」

みつねは、言われた通り、壁に衝突することで止まった。

「なんて止まり方だよ!」

雄康が困惑していた。そこに秀助の叫ぶような声が聞こえる。

「姿を奴に見せるなよ!」

雄康とみつねはその場で固まったが、操られている善俊は別だった。善俊は秀助の方に向かっていく。

「とっしー、しばらく空中で待っててくれ。」

秀助は塵芥雲を生成していた。

「え?ちょっと待って!高い所はダメなんだ!」

秀助は耳を貸さずに、塵芥雲を善俊に向かわせる。塵芥雲は善俊を乗せる。

「うわあああ!」

「しっかり掴まってろ!どんな「意味」が付与されているのかは知らんが、さすがに飛び降りるようなことはしないだろう!」

「さて、それでどうする?スペースデブリは、この私に通用しない。」

「だろうな。だから、これでどうかな?」

秀助はオーラを肥大させる。オーベルハウザーは思わず目を見張っていた。

「レベルΖ(ゼータ)状態でのΕ(イプシロン)技だ!」

秀助の周りに塵が集まっている。塵は人型を形成した。それは、大魔塵ほど大きくなく、むしろスリムな形をしている。

「『ゼノスクピディア』!」

ゼノスクピディアは、オーベルハウザーに手をかざし、芥小町を放出した。

「!」

「宇宙塵で作った芥小町だぞ!」

芥小町はぐんぐんと速度を上げる。しかし、ある速度に達したとき、消滅した。

「!しまった!」

「一定の速度に達すると、強制的に消滅させられてしまう...君なら気がついていると思ったんだがなぁ。」

「ならば、これでどうだ!」

秀助は、ゼノスクピディアに再び芥小町を放出させた。それは、先ほどと比べてゆっくりであった。

「馬鹿者!その速度なら、私が「意味」を付与できるのもわからないか!」

そのとき、一人の男が真剣を持って飛びかかってきた。雄康だ。


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