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兆兆発止  作者: ぱんろう
最終決戦編
146/150

146話:いつもの4人

少し遡る。秀助がレベルΖ(ゼータ)を発動し、初めてスペースデブリを引き寄せていたときであった。中原たちが夜空を見上げている側で、みつねがぼそっと呟いた。

「やっぱり、私もいかなきゃ。」

横にいた雄康も同意した。

「みつね、俺もいく。」

それを聞いたみつねは、しゃがんで手を後ろで組み始めた。

「乗って!」

雄康は困惑した。

「おんぶするってのか?」

「これじゃないと、他の人に止められる!」

「わかったよ…」

雄康は、仕方なくみつねの背に体を預ける。それを見て黙っていない者がいた。

「何してはるの?」

「まさか、戻る気じゃないだろうね。命令違反だよ。」

伊里と七郎次である。

「あー、えーと。」

雄康が返答する前に、伊里が叫んだ。

「なんでそんなに密着してんの!?」

「え?そっち?」

七郎次は困惑する。

「伊里、後でお前とも密着してやる。それも、熱いのをな。」

「雄康君!?君は何を言っているのかな!?」

「いってよし。」

「伊里!?」

みつねは、足にオーラを纏わせる。そのみつねの前に、トレイシーが立ちはだかった。

「!トレイシーさん!」

「あなたたち、どうするのよ?」

「えっと…」

みつねが返答に困っていると、トレイシーが続けた。

「中原には、どう説明するの?」

「…」

「とりあえず、お花を摘みに行ったでいいかしら?」

「!トレイシーさん!」

トレイシーはにやっとしている。

「でも、これだけは約束して。あそこで、何を見ても、動揺せず。走り続けるのよ。」

「はい!ありがとうございます!」

トレイシーはサムズアップをして、兵士を全て倒していた中原たちの方に向かっていく。

「2人もありがとうね!きっと、皆帰ってくるから!」

そして、そのまま発進していった。残された2人は、城の方を見る。

「やれやれ、彼も相当の人気者だね。」

「そうやな。」

(五味川はん、死んだら承知せえへんで。)

トレイシーも城の方を見た。

(絶対に、動揺しちゃダメよ…たとえ、誰か死んでいても…)


そして現在に至る。

「この声は、みっちゃん!」

「しゅう君!とっしー君は、私たちが捕まえたよ!だから、気にせず攻撃して!」

どこからかみつねの声が聞こえる。

「馬鹿野郎!なぜここに来た!」

秀助は怒鳴った。

「お前も操られるぞ!とっしーみたいに!」

今度は雄康の声が聞こえてきた。

「相手はなんていう兆能力だ!」

「!ヤスまでいるのか!なんてこったい!」

「いいから教えろ!」

「ダメだ!説明するには、あまりにも時間が足りない!それよりも、お前らの自殺行為を糾弾した方が有意義な時間の使い方になる!」

善俊が叫んだ。雄康が、善俊の制服を掴んでいたのだ。

「いいじゃないか!そんなことは!せっかく、いつもの4人が揃ったんだ!つまらないことで喧嘩している暇はない!」

「そうだよ!しゅう君!それに、私は今のところなんともないよ!」

「!なんだって!」

秀助はオーベルハウザーの方を見る。オーベルハウザーは辺りを見回していた。

(そうか!目で認識しなければ、どうにもできないのか!)

「みっちゃん!絶対に止まるなよ!絶対にだぞ!」

秀助はみつねに警告する。

「わかってる!どのみち止まれないし!」

それを聞いて、2人が動揺する。

「「え?」」

「ちょっと待って…あそこに誰か倒れてる…!」

そのとき、みつねはあるものを目にした。十兵衛の亡骸である。


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