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123話:2度目のティアドロップ

川路兄弟は動揺していた。そして、善信はその隙をついてきた。

「有視実行。」

そのとき、善俊が彼方に吹き飛ばされ、壁に衝突した。

「かはっ!」

「善俊!」

善治は善俊の方を見る。しかし、その余裕はない。次の有視実行をしてくる前に、善信を止めなければならない。

(有視実行は1分のインターバルをはさまなければならない…こうなったら!)

「水を増量して、もう一回のティアドロップだ!」

「!お兄様!無茶はダメです!」

壁にもたれかかっていた善俊が、立ち上がり言った。

「無茶しないといけない相手だろ!」

善治は涙を流しながら言った。それは、指先に集まっていく。善信は首を横に振っていた。

「水を増やしたところで無駄だよ。」

善信は、再び腕にオーラを纏わせていた。

「なめるなよ…!その腕が飛んでも知らないぞ!」

善治は指先からティアドロップを放った。善信はそれに構えていた。しかし、それが相手の攻撃を許すことになった。善信は、後ろから激しい痛みを感じた。

「!これは…!善俊!」

振り返ると、腕にオーラを纏わせている善俊がいた。壱極集中のパンチを背中にくらったのである。


「あなたの未来には、死角が存在します!後ろから攻撃されるとは思わなかったのは油断でしたね!」


善信はそのまま前方に吹き飛ばされた。そう、ティアドロップが向かってきている方向である。

「ぐぬぬ!」

善信は対応しきれず、そのままティアドロップにぶつかった。激しい衝突音とともに、善信は水泡の爆発に、直に巻き込まれた。水が散らばっていく中、善信が倒れているのが見えた。

「やりましたよ!お兄様!」

善俊が嬉しそうに言った。

「無茶するなよ…全く。」

善治は呆れていた。が、その表情は明るかった。善治は、善信の方に歩み寄る。倒れたままで、動かない。意識を失っているのだろうか。

「あなたは、一族のしきたりを破るよりも、重い罪を犯した。」

そのとき、善信が姿を消した。

「何!?」

善治は辺りを見回す。

「お父様は!?」

「下手に動くな!これは…『殺視(さっし)』だ!有視実行を発展させた技…!作り上げた未来の効果を自身に付与できるようになる!」

「自身の姿が透明になる未来を作り上げたんですね!」

善俊は目をつむる。

(!捉えられない!一体どこに…!)

一方、善治も辺りを見回す。

(厄介なのは、姿を消した状態で有視実行を使われることだ…威力こそ控えめだが、見えないところから攻撃してくるのはな…)

そのとき、善治は吹き飛ばされた。

「ぐはぁっ!」

(ぐっ!やはりきたか!)

「お兄様!」

善治の声を聞いて、善俊は目を開ける。善治は受け身をとり、次の攻撃に備えようとする。

「俺のことは気にするな!ビジョンジャックを続けろ!」

「!」

善治がそう言ったとき、善治はその場で何かに殴られる。

「ぐふっ!」

「お兄様!」

「俺の話を聞かなかったのか!?ビジョンジャックを続けろ!」

「は、はい!」

善俊は目をつむる。

(幸いにも、狙いは俺に集中している。耐えればいいんだ。耐えればな。)

「お前は一族の恥さらしだ!いや、それどころか、一族の名前にこの世に存在するありとあらゆる汚物を塗った、歴史的大悪人だ!」

「!」

「お兄様!そこまで焚きつける必要は…」

善治は、ありとあらゆる罵詈雑言を、善信に聞かせた。それによって、狙いを自分に集中させようとしたのである。それは、作戦的には成功した…


ぐさっ


オーラを纏った善信の腕が、善治の体を貫いていた。


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