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122話:逆を狙え

NK君を倒された龍助は、再び吹雪を発生させた。それは秀助にとって向かい風となり、ゴミの発射を難しくさせた。

「どうだ!これなら、燃えるゴミを発射できまい!」

「馬鹿な親父め。最高の追い風だ。」

「なんだって?」

そのとき、龍助の後ろから塵が急接近していた。ばらばらになった塵芥雲である。

「なんだってぇぇ!?」


「ワンウェイ・リユースは、忘れた頃にやってくる。」


塵は、龍助に命中した。

「ぐわああああ!」

少しでもダメージを和らげるためか、龍助は炎を発生させた。そこに、ガラス瓶が飛んできた。

「!まずい!」

龍助は炎を引っ込めようとするが、間に合わなかった。ガラス瓶が破裂し、中身が飛び出す。それは、龍助が発生させた炎に飛び散り、激しく燃えさせた。

「ぐううう!」

龍助は、水のベールを発生させて、なんとか消火した。

「ははは。最初からそっちで防御すべきだったな。」

秀助が笑っていた。龍助は秀助を睨みながら、吐き捨てるように言った。

「このクソガキめ!お前は、俺の悪いところだけを遺伝した失敗作だ!」

「!」

秀助は顔の表情を険しくする。


「大体おかしい話だ…リビング・デイライツと無条件治癒能力の間に生まれた、サラブレッドのはずなのに…ダストメイカーだと!?大外れもいいところだ!」


「大外れだって…?ダストメイカーは大当たりだろうが!!」


秀助は自身の角質をガラス片に変えていた。

「相手が親父だろうと…いや、親父だからこそ容赦しない!」

そう言って、秀助はガラス片を龍助めがけて発射した。狙いは龍助の急所だ。確実に殺しにいっている。龍助は、それを見て笑っていた。

「笑わせるな…ダストメイカーのガキが…この俺を倒せると思い上がるな!」

龍助は謎の液体を発生させる。その液体は、ガラス片をどろどろに溶かしたのであった。

「!…体液のphを調整する機能か!」


『アシドーシス』


その液体は、かなりの強酸だ。龍助は、その液体を秀助めがけて発射した。

「死にやがれ!クソ息子!」

「それはこっちのセリフだ!クソ親父!」

秀助は、芥小町を発射した。


1階の川路兄弟は、父・善信と対峙している。

「ふふ、さすがのコンビネーションだ。有視実行の隙さえ与えないか…!」

「お父様、そろそろ諦めませんか?今なら、まだ間に合います!」

「今更何を…それに、私がこの組織で行ってきたことも知らないだろうに。」

「!」

善俊が正拳突きや蹴りで善信に攻撃する。そして、その後ろから善治が水で援護射撃している。善信はそれを受け止めたり、かわしたりしている。が、2人に反撃することができないでいた。

「とはいえ、こっちの優勢とは言い難いな…善俊!」

善俊が善治の呼びかけに反応する。

「ティアドロップをする!」

「!ですが、お父様の見ている未来では、かわされています!」

「馬鹿野郎!その未来を変えるんだろ!?」

「は、はい!」

善俊は善信と距離をとった。その間にも、善治は目に涙を溜めている。その涙は、頬を伝い、指先に集中していく。やがて、善治は指先を善信に向けた。


「ティアドロップ!」


善治の指先からティアドロップが放たれた。それは、秀助に発射したときよりも速度を高めて、善信の方に向かっていった。

(あのときよりも、速度を高めてやったぜ…唯一の弱点を克服した今、最強の技だ!)

善信はただ立ち尽くしていた。

(ティアドロップか…それをできるよう、特訓につきあったのはどこの誰だと思っている?さて、厄介なのは、善俊がいることだ。まずは…)

善信は目をつむったまま、善俊の方を向いた。善俊はじっと動かず、善信の隙を伺っている。

(ティアドロップをかわしたところを狙っているな。そして、この未来を、善俊も見ている…ならば!)

善信は、腕にオーラを纏わせた。

「!」

川路兄弟はそれぞれ驚いた。善信は、向かってきたティアドロップに壱極集中のパンチをぶつけたのである。ティアドロップは派手にはじけ、そこら中に水を散らす。それでも、善信は何事もなかったかのように立っていた。

「未来を変えられるのは、私も同じなのだよ。」


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