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兆兆発止  作者: ぱんろう
最終決戦編
119/150

119話:親子対決

「なぜ、お父様がここに…?」

善治が困惑している。その横で、善俊がはっとした。

「そうだ!きっと、お父様も応援で駆けつけたんですよ!」

「!ああ、そうか!」

2人は改めて善信の方を見る。そこでようやく、善信が口を開いた。

「そうだ。応援で駆けつけたのだよ…」

2人は、やっぱり!と顔を見合わせながら、嬉しそうな表情をしていた。善信は少し間を置いて言った。


「SOCIOLOGIのNo.6としてな…!」


「!!」

2人は再び固まってしまった。

「そんな…」

善俊はがくっと肩を落とし、呆然としていた。善治は、血が出るほどに、唇を強く噛んでいた。

「ふざけたことを言うのも大概にしてください…!品行方正を座右の銘にするようなあなたが!この組織の幹部だって!?」

善信は冷淡に言った。

「残念ながら、事実だよ。ミスター・リードでさえ見落としていた、衝撃のな。」

それを聞いて、善治は手から水を放射した。善信はそれを、1m横にずれることでかわした。よく見ると、目をつむっている。

「私の兆能力を忘れたわけではあるまい。」


「遠くの出来事や未来を見通す『千里眼』…!」


善俊が声を震わしながら言った。

「そうだ。つまり、お前たちがどのような攻撃をしようと、私には全てお見通しなのだ。それでも、反抗するかね?」


一方、同じく親子対決をしていた秀助は、吹雪によって塵で攻撃できずにいた。

「なんて寒さだ!これはスノーエンジェルなのか!?」

「首都警察でありながら、相手の兆能力も見分けられないとはな。」

龍助が馬鹿にするように言った。

「なんだと!」

「お前は子どもの頃から、見込みなしだった。」

「!」

龍助の言葉に、秀助は動けなくなった。


「それだから、茉莉も、お前のことなんか捨てて、俺のところに来ようとしていたのだろうなぁ。」


「!てめぇええええ!」

秀助は大魔塵ダイアモンド・ダストを出現させた。

「腐っても俺の息子だな。そんなことができるのか。」

龍助は大魔塵を感心そうに見ていた。

「叩き潰してくれる!」

大魔塵は、その拳で龍助を叩き潰そうとした。龍助はかわそうとしない。ただ立っているだけだった。

(受け止めるつもりか?馬鹿にしやがって!)

拳は、そのまま龍助に命中した。大魔塵は、拳を叩きつけたまま動かない。しばらくすると、その拳が破壊された。

「!?そんな!簡単に破壊されるなんて!」

龍助がいた場所を見ると、拳にオーラを纏わせて立っていた。

「ダイヤモンドと同じさ…特定の方向から全力で叩けばいいだけだった。」

「ぐっ!」

秀助は、大魔塵のもう片方の手から芥小町を発射させた。

「!」

芥小町は龍助に命中した。

「ぐはぁっ!」

「本当の痛みはここからだ。」

散らばった塵が、一斉に龍助めがけて飛んでいく。

「ふふっ。悪くないね。」

すると突然、周りに炎が立ち込めた。

「!」

龍助の周りにも発生しており、それは塵を燃やし尽くした。

(寒さの次は、熱さだと!?一体、どんな兆能力なんだ!)


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