表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
兆兆発止  作者: ぱんろう
最終決戦編
107/150

107話:堕落

薬売りの話を聞いて、デイヴィッドはある場所に来ていた。SOCIOLOGIの本拠地である。デイヴィッドは構成員に案内され、ある部屋に連れられた。そこにはSOCIOLOGIの幹部と、No.1のオーベルハウザーがいた。

「よく来た。ハンフリー・デイヴィッド。君の来訪を歓迎しよう。」

No.8は目を輝かせていた。

「本物だにゃ!」

「だが、映画で活躍していたときと比べると…」

デュルケームが困惑しながら口を開いていた。

「皆、静粛に。私が彼と会話しようとしているのだ。」

オーベルハウザーがそう言うと、幹部たちは黙り込んだ。

「すまないね。私どもの幹部が。」

「いいんです。それよりも、本題に。」

デイヴィッドはオーベルハウザーの方を見ながら言った。

「ああ、そうしようか。驚いたよ。あの名俳優がSOCIOLOGIに加入したいと言うではないか。」

「ええ、その通りです。」

「私は、その理由を概ね理解している。君は、きっとSOCIOLOGIの優秀な幹部として、その兆能力を最大活用できるだろう。」

こうして、デイヴィッドはSOCIOLOGIの幹部になったのであった。俳優としての仕事はほとんど無かったため、SOCIOLOGIの活動に専念していた。そこで稼いだ資金は、慈善活動に費やした。それにより、デイヴィッドは再び注目されるようになっていったのだ。


(デイヴィッド!お前さんの過去を見させてもらったぞ!)

(!)

デイヴィッドは、思わず攻撃の手を止めた。

(お前さんの私に対する感情は、ただの嫉妬だよ。それも、かなり醜いな。)

(!リード!)

(デイヴィッド、私たちが初めて出会ったときを覚えているか?)


慈善家としてのデイヴィッドが注目された頃、世界三大兆能力者という括りがいつの間にかできていた。アメリカのテレビが、その3人を集めたトークショーを開いた。

「さあ!今回のゲストは世界三大兆能力者の皆さんです!まずは、フェルナンド伯爵、自己紹介を!」

司会に呼びかけられたのを聞いて、フェルナンド伯爵が立ち上がった。

「私こそがフランツ・アウステルリッツ・フェルナンド伯爵だ。おそらく、この中で私が最強だろう。なぜなら、これまでに多くの大会で名を挙げてきたからだ。兆能力を使えるものなら、どれでもだ。特に皆の記憶に残っているのが…で。他にも…など様々な…」

「この馬鹿は一人で喋らせておいて、私とデイヴィッドさんでトークしましょうか。」

フェルナンド伯爵が自身の栄光をつらつらと話している間に、十兵衛がデイヴィッドに話しかけた。

「ええ、ミスター・リードさん。」

「リードで構いません。所詮偽名なので。」

「それでは、リード、一つ聞きたいことが。」

デイヴィッドは少し間を空けて、十兵衛に尋ねた。

「リードにとって兆能力を使用してよい境界線は、どこに?」

十兵衛は即答した。

「やはり、人のために使うときでしょうなぁ。」

「!それでは、さらに聞きたいのですが、自身のために使うことは悪なのでしょうか。」

こちらの質問も、十兵衛は即答した。

「どうでしょうな。悪いことではないと思いますが…うまくはやっていけないでしょう。」

「!」

デイヴィッドは唇を強く噛んだ。その後もトークショーは続けられたが、デイヴィッドの口数は減っていた。


(まさか、あの質問がそれほど重要な意味を持っていたとはな。)

(あれ以来、お前はメディアでめっきり見ることはなくなった。それでも、活躍し続けている!なぜだ!なぜ活躍できる!成功できる!)

デイヴィッドは攻撃を再開した。焦点が定まっていないため、十兵衛に命中しない。それでも、十兵衛の周りにあるものは歪められていった。

(これで終わりだ!ミスター・リード!)

(いいや、始まりだ。ハンフリー・デイヴィッド!)

「!」


「レベルΖ!」


十兵衛のオーラが肥大していた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ