表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゲーム攻略が拷問と化す世界 〜目覚めたら昔作った中二病全開の自作ゲーム内だった〜  作者: チームつちのこ
二章 南へ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/36

7話 リヴァイアサン

 クルミと合流し、僕達四人は洞窟の奥へと進む。

 クルミが指差した方向へ歩くと大きく開けた場所に出る。


 その開けた洞窟の奥には深そうな湖らしき水場もある。



「ここにリヴァイアサンが……」

 周囲を確認しながら水場に近づくリナ。




 サワサワ


 僅かに水面が揺れるのに気付き、身構える僕達四人。


 ザザザザッ


 水面の揺れが激しくなり激しく波打つ。



「……来るわよ!」


 リナがそう言って剣を抜き、構える。



 ザヴァ〜ッ!!


 激しい水しぶきと共に水場から黒い影が現れた。



「ヴォォォォォオオ!!」

 大きな雄叫びを上げ、蛇のような大きく長い巨体が現れる。



「……こいつがリヴァイアサン」

 リナがその巨体を見上げながら呟いた。



 それは、リナの身長の3倍はあろうかという巨大なウミヘビみたいな竜だ。


 僕達四人は剣や杖を構えて戦闘態勢に入る。



 リナは騎士団の団長なせいか、先頭に立って僕達を仕切る。


「私が先陣を切るわ!」


「モモは回復と補助をお願い!」


「クルミは攻撃魔法で援護を!」


「あんたは……」

 リナが僕の方を睨見つけながら


「今回は私が倒すから!」

「あんたはモモの護衛役よ!」

「モモに怪我でもさせたら許さないからね!」

 西の塔でゴブイチを倒せずに僕に助けられたのがよっぽど気に入らなかったのか、僕に向かってそう言い放つ。



「ぁ、うん」

 ここはリナの顔を立てて、モモの護衛に回ることにする。



「さぁ!行くわよ!」

 リナがそう叫び、リヴァイアサンに向かって行く。



「光の女神よ、その加護にて彼の者を護りたまえ」

 モモがリナに向かって詠唱をする。



 パァァァ

 リナの体がほのかに光り、加護の効果が与えられる。



「ありがとう!モモ!」

 リナがモモに向かって叫ぶ。


「喰らいなさい!」

 リナが勢い良くリヴァイアサンに飛びかかり、剣を振り下ろす。



 ズバァァァ!


 「ヴァアアァァァァァァァア」


 リヴァイアサンが長い体をくねらせながら叫ぶ。

 リヴァイアサンの鱗は硬そうだったが、加護の効果かリナの刃が通った。



「浅い?でもいける!」

 リナは再び態勢を立て直し、剣を構える。



「ヴォォォォオオ!」

 リヴァイアサンが身体を傷つけられて怒号を上げる。

 勢い良く尻尾を振ったと思ったら、尻尾にある細かい鱗が剥がれ勢い良く飛んで来る。



 ズサァ!

 一番近かったリナは、尻尾の動きを見て素早く避ける。



氷盾(アイスシールド)!」


 ギィイイン


 クルミは氷の障壁を自身の前に展開して防御する。


 

「きゃあっ!」

 反応の遅れたモモに向かってリヴァイアサンの鱗が飛んで来る。


 ガキィィィン


 それを見越して僕はモモに向かって来た鱗を剣で弾く。


「大丈夫?モモ」

 僕はそう言ってモモを見る。



「ぁ、ありがとうございます永太様」

 モモがちょっぴり顔を赤らめながら僕に返事する。



「ちょっと!モモを危ない目に合わせるんじゃないわよ!」

 リナがこっちに向かって怒る。



「いや!リナが避けたやつだし」

 僕はすかさずリナにツッコミを入れる。



「うっさい!ちゃんとモモを守るのよ!」

 リナはツッコミを意に介さず相変わらず僕にツンケンする。



「へいへい」

 僕はリナの言われたとおりにリナの護衛に集中する。



「行くわよ!クルミお願い!」

 リナがクルミを見て何かを合図する。



「わかった」

 クルミはリナの意図を理解した様で、杖を構えて攻撃態勢に入る。


「……氷槍(アイスランス)

 素早く詠唱し、クルミの手の先から出た何本もの氷の槍がリヴァイアサンに向かって飛んでゆく。



 シュババババァァァァァァン!

「ヴォォォォオオオ!」


 氷の槍がリヴァイアサンに直撃し、叫び声を上げる。



 クルミの攻撃によりリヴァイアサンが怯む。

 リナはその隙を逃さず、飛び上がる。



「喰らいなさい!!」

 リヴァイアサンの頭より高く飛び上がったリナは、その頭部めがけて剣を突き刺す。



「ヴォォォォオオオァァァアアァァァァァァァア!」


 リナの剣がリヴァイアサンの頭に深く突き刺さり、絶叫を上げる。


「ォォォォオオ……ォォォォ」

 ドサァァア!


 リヴァイアサンの巨体が崩れ落ち、剣を引き抜いたリナも地面に着地する。




「ふっ」

 リナがドヤ顔で僕の方を見ながら



「どうよ!」

「私にかかればこんなものよ!」

 そう言って僕に向かってドヤ顔をする。



「いや、そんなに僕に向かって言わなくても……」

 リナのドヤ顔は結構可愛らしいので僕はそんなに悔しくないのだけれどね。



「凄いです、リナ」

 モモがリナの勇姿を見てはしゃぐ。



「フッフッフ〜」

 ドヤ顔で調子という台に乗っているかのようなリナ。

 そんなリナに僕は一言。



「まだ終わってないよ〜」

 そう言ってリナの後方を指差す。



「ふぇ?」

 僕の予想外の言葉に変な声を出して振り返るリナ。




「……フッフッフ」

 さっきのリナみたいな笑い声がリヴァイアサンの陰から聞こえてくる。



「……まさかリヴァイアサンが倒されるとは」

「召喚が大変だったんですよ、この蛇」

 リヴァイアサンの側に人影が見える。



「シャドウ!?」

「じゃ無い」

 リナが相変わらずの早とちりで勘違いする。



「うん」

 なぜかクルミが返事をする。



「フッフッフ」

 笑い声を上げながら現れた人影。



「あんた!誰よ!」

 リナがその人影に向かって叫ぶ。



「私ですか……?」

 その人影は赤いマントに口元から見える牙。


「私はヴァンパイア!」

「リヴァイアサンを召喚した者ですよ!」

 自信満々に声を上げ自己紹介するヴァンパイア。



「めっちゃ説明口調だなあ……」

 昔の自分が作ったゲームなだけに、文面が拙い。


「しかもまた【ヴ】の付いたモンスター出したいだけだし……」

 相変わらず昔の自分が恥ずかしい。



「はぁぁあ?」

「あんたがこの蛇の黒幕ってことなのね!」

 リナがようやく事態を理解した様だ。



「リナ〜、手伝う?」

 僕は親切心でリナに声をかける。



「うるさい!私はまだ大丈夫だし!」

「あんたは大人しくモモを護衛していなさい!」

 リヴァイアサンでの戦いの疲れも見せず、僕に怒号を浴びせるリナ。



「りょ」

 僕はそんなリナに任せる事にした。 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
スゴイ!!めっちゃ戦っとるょΣ(゜∀゜ノ)ノキャー!!  そしてヴァンパイアwww!! 【ヴ】の付いたモンスター出したいだけなのかwww!! ヴィックリですwwww!!w(°o°)w!!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ