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ゲーム攻略が拷問と化す世界 〜目覚めたら昔作った中二病全開の自作ゲーム内だった〜  作者: チームつちのこ
六章 砂の丘を越えた先に

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30話 古代遺跡

 東の塔の扉が開かなくて怒るリナ。


 暗黒四天王(ダークフォース)の一人である鉄壁のゴブゾウが、引きこもりよろしく東の塔に鍵をかけて締め出した、と言った流れである。


「こうなったら……強行突破よ!」

 リナがさっきと同じ台詞で物騒な事を言い、腰の剣に手をかける。


「いや!さっきこの塔は封鎖したって説明してたよね!」

 全然話を聞いていないリナに、僕がすかさずツッコむ。



「ちゃんと聞いてたわよ」

「だから強行突破よ!」

 リナが僕に向かって自信満々に叫ぶ。

 猪突猛進癖がここまで来るとあっぱれである。



「フッフッフ」

 再びどこからともなく声がする。



「はぁ?また暗黒四天王(ダークフォース)?」

 リナがまたキレ散らかしてる。



「私ですよ」

 そう言って木の陰から姿を現したのは、シャドウだった。



「……あんたは、シャドウ!」

「一体……何の用?」

 この間の手紙の件で敵では無さそうだと認識したのか、リナの攻撃的な態度が柔らかくなっている。



 僕がクルミが居た場所をチラ見するといつの間にか姿を消していた。


「堅固な守りでも、足元がおろそかでは鉄壁とは言えませんね」

「そういう事ですよ……」

 シャドウはそう言うとスッと姿を消す。



「はぁ?相変わらず良くわからないわね!」

 難しい事を言われてキレているリナ。



 クルミ=シャドウ的にはヒントとか出してサポートしているつもりだと思うんだけど、クルミの漠然とした言い回しとリナの理解力不足が相まって機能していない。


「足元……この塔は大地や土の力なので、地面の下に何かある気がする?」

 なので僕はわざとらしくシャドウのヒントを噛み砕いて話す。



「地面の下……もしかしてあそこの事ですか?」

 するとモモは何かを察してくれたようである。



「そう、あそこ!」

 ぼくはこの後の展開も分かっている。

 だが、またリナになんで知っているのよ!とツッコまれると面倒なのでそれとなく誘導する。



「あそこって?」

 リナがよく分かって無さそうな返事をする。



「遺跡です」

 モモは僕達にそう言う。




「この塔は失われた技術(ロストテクノロジー)で作られた話をしましたが、同様の技術で作られた遺跡がこのオアシスの端にあるのです」

「塔の景色と同様にこの遺跡も観光地として知られているのですが、公開されているのは地上部分の一部のみで立ち入り禁止になっている奥には地下通路が広がっていると聞いたことがあります」

「もしかしたらその地下通路が塔と繋がっているのかもしれません」

 モモが凄く説明文ぽく説明してくれる。




 昔の僕が作ったゲーム内では、塔の側の古代遺跡から地下通路を使って塔の内部に侵入する流れで特に設定も説明も無かった。

 遺跡なのも、なんかこう……砂漠に古代遺跡ってカッコイイから!という理由なのにここでは辻褄が無理やり合わされている。




「なるほど、確かに聞いた事はある……わよ」

 知ったかぶりなのか本当に知っていたのかは怪しいな〜なんて顔をしていると、


「聞いた事はあるわよ!」

 僕の疑いの顔を見て二回言った。



「とりあえずその遺跡に行ってみようか」

「ね、クルミ」

 しらっと戻って来ていたクルミに話を振って、ずっと居ましたよ感を出す手伝いをする。


「……うん」

 クルミもそれに乗って返事してくれる。

 僕を見るジト目が鋭いけどね!



「それじゃあ行くわよ!」

 さっきまでよく分かっていなかったリナが、意気揚々と仕切る。

 こうしてオアシスの端にあるという観光資源な古代遺跡に向かう僕達。





 割と大きめの公園ぐらいあるこのオアシス、端から端までは結構歩く。

 先程まで居た塔から暫く歩くと木々の間から、いかにも古代遺跡っぽい建物が見えて来る。


 アンコールワットかピラミッドか……どちらかと言うとマヤ文明の遺跡っぽい。

 遠目から見ると……ビル三階程の高さの石造りの建造物。

 オアシスの端なのでまだ緑が鮮やかで、その建造物にも苔やツタが生えていてまさに世界遺産的観光資源な感じがする。



【→古代遺跡】

 南の塔の時にもあった優しい立て看板があるので、


「ぉお〜、観光地みたいだ」

 軽くボケてみる。



「ぃや、だから観光地だって!」

 同じボケにも関わらずちゃんとツッコんでくれるなんて、優しいなぁリナは。


「さっさと行くわよ、見習い!」

 安定のツンツンも見れて満足気に僕達は遺跡へ向かった。



 観光地古代遺跡の扉には鍵が掛かってなく、すんなりと入ることが出来た。

 リナのふんぬ〜、が聞けなくてちょっと残念だったけど。


「遠目から見ても大きかったですが、中も結構広いですね」

 入ってすぐのエントランスなのか広間っぽい空間を見て、モモがそう言う。


「流石に観光客は……居ないわね」

 静かな広間を見渡してリナが呟く。



「……塔の影響」

 クルミも居ますよ感を頑張ってアピールする。


「そうですね、塔の光が陰ってしまって皆さん退避しているのでしょう」

 観光地のはずなのに人っ子ひとり居ない理由を説明してくれてありがとう、モモ。



 とりあえず最初の広間から順路に従って遺跡内を探索する。

 外観は石造りでまさに遺跡って感じだったが、内装は塔の内部に似ていて割としっかりしている。

 なので、遺跡探検と言うよりは屋内民族博物館と言った方が近い。


 そもそもこの遺跡、儀式の斎場とかでもなくダンジョンとして昔の僕が作ったのだから目立った展示物とか無いはず。


「思ったよりも何も無いわね」

 僕の思っていたことをリナが代弁してくれて、


「避難した時、展示物も一緒に退避させたのかもしれません」

 上手いことモモが解説してくれる。


「……あそこ」

 クルミが横道を見て立ち止まる。



 近づくと先程まで整備されていた内装とは違い、石造りむき出しの通路だった。


「ここから先が立ち入り禁止区域……みたいです」

「関係者以外立ち入り禁止の立て看板がありますね」

 モモは丁寧に説明してくれてとても助かるなぁ、と思いながらニヤけていると、



「……なんか、キモい」

 ニヤけ顔をクルミに見られてキモがられてしまった!



「テヘッ」

 笑って誤魔化す僕。



「あんたキモいわよ」

 リナにもキモがられてしまったではないか!



「ふふっ」

 そんな僕にモモは微笑んでくれる。

 うん、優しい。



「それじゃあ行くわよ」

 立ち入り禁止の立て看板を除けて、リナが騎士団長っぽく先導して横道を進み始める。



 少し進むと曲がり角となっており、そこを曲がると下に降りる階段が姿を現した。


「これが地下通路、ですかね」

 地下に伸びる階段を見て警戒なのか恐怖なのか、静かに喋るモモ。



「……たぶん、そう」

 クルミは警戒しているのか恐怖しているのかすら分からない感じでいつも通りクールに話す。



「ここから先は何が出るか分からないから」

「気を引き締めて行くわよ」 

 リナが真剣な顔で僕達にそう言う。



「そうだね〜」

 僕は気の抜けた返事をする。



「気を引き締めてって言ったばっかでしよ!見習い!」

 リナはキレッキレのツッコミで返してくれた。



  

 そして僕達はその階段を静かに降りて行った。




 下に降りると割と広めの通路みたいになっていて、二車線道路位の広さはある。

 高さもリナ三人分位はあるかな、という感じである。


 その通路を僕達は静かに進む。



 ……カチリ



「何の音でしょう?」

 何かのスイッチの様な音を聞いたモモが呟く。



「多分あれ、かな」

 僕は先頭を歩いていたリナを見ながらそう言った。



「……何か、踏んじゃった!」

 静かに振り向きながらそう言ったリナの足元を見ると……ダンジョン定番の床スイッチが踏まれていた。



 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!


 どこからともなく轟音が響き、そこはかとなく通路が揺れている。



「ぇ、ちょっと、何?」

 リナが音がする通路の奥を見ると……



「ぇぇぇえ!まじで!?」

 リナが驚いたその先には、こういう遺跡トラップでは定番の通路を塞ぐ様に転がる丸い石。


 うん、古代遺跡と言えばこれだよね!(笑

 


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― 新着の感想 ―
古代遺跡ロストテクノロジー❣❣ カッコイイですね(笑)
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