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2 フラン

 朝、眠たい目をこすりながら起床する。寮の共同スペースで朝の支度を済ませ、自作の簡単な食事を済ませる。

 朝の10時、3時間ほど寝坊したようだ。この時間は食堂もやっていないし、まぁ遅刻には変わりないのでゆっくりとした朝の時間を過ごすことにした。

 1時間ほどで準備を済ませ、俺は5分程歩いて学校へと向かった。


 ―――今は確か、応用魔道具理論の授業だったかな。

 教室に入ると、話途中だった教師含め教室のほとんどが振り返る。

「遅刻だね、アラン君」

「すいません先生」

「入隊済みだからといってもあまり学業をおろそかにしてはいけないよ」

「雑用部隊だけどな」スバルが横からそう言うと教室に小さな笑いが起こる。

「うるせぇな 雑用も大切な仕事なの」

 そういいつつ俺は教室を見渡し空いてる席を確認する。

 ちょうどフランと目が合う。隣の席を空けてくれているようだが、俺は後ろの隅っこにある席に腰を下ろした。


「どこまで話したかな? あぁそうだ、このレイバン機構の確立によって、高度な術式であったとしても魔道具に落とし込むことが出来るようになるわけだ。例えば、、ちょうどいいアラン答えてみなさい」

 席についてゆっくりする間もなく俺は氏名を受ける。

「転送、あとは重力操作とか」

「そうだ よく勉強しているようだな」

 聞いてもいないのにレイナが教えてくるので覚えてしまっただけなのだが。

「このように、本来一人一個の術式も組み合わせて用いることが出来るわけだな」

 そんな感じで授業が進行していくのを、何とか眠らないようにこらえながらやり過ごした。


 授業が終わると、フランが話しかけてくる。

「おはよう こっち座ればよかったのに」

「お前の周り人多くて窮屈なんだもん」

「せっかくとなりの席開けてたのにね」とフランに体重を預けながらアカネが言う。


「ちがっ 空けてたわけじゃ、、」フランは慌てて否定する。

「どーせ個室なのをいいことに女遊びでもしてたんじゃないの?」

「任務だよにんむ」俺はそう答えると

「そうだよ ちゃんと働いてるんだから」とフランもそれに同調する。

「まっ あんた一応エリートだもんね」

「そう アランはすごいんだから」

「なんであんたが誇らしそうなのよ」

「幼馴染だし」


 なんて一連のやり取りのあと、

「ていうか私らも来年までに所属きめないとねー」アカネはけだるそうにそういった。

「フランは医療系だっけ?」

「うん 私の術式的にもそれぐらいしかできないし アカネちゃんは行きたいとこあるの?」

「いやー 楽なとこがいいとしか あんたのとことかどうなの?」

「しんどいぞ夜遅くまであるし それに人手は足りてるから募集はもうしてないんだよ」

「あんたとギル坊だけが3年前の適性試験でスカウト来たのよね確か」

「まぁな でも忙しくても後方の所属にするべきだな お前もなるべく医療研究とかにしとけよ」フランの方を見て俺は言った。

 フランは軽くうなずく。

「現場の意見って感じね」アカネはそう言うと、

「そんなことより早く食堂行くわよ。戦闘訓練の準備しないといけないし」そう付け足した。


 その一言で午後の戦闘訓練を思い出し、俺は少し憂鬱になりながらも二人と一緒に食堂に向かった。

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