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気弱令嬢クロエの婚約解消

作者: SHIGU

荒削り感はありますが、よろしくお願いします。

【追記】2万PVありがとうございます!




「…婚約を解消したい」


静まり返った空間に、王太子である俺の声が響く。


「…えっ、?」


戸惑ったように、そして裏切られた…とでも言うような絶望を浮かべるこの少女は俺の婚約者であるクロエ。エルディー侯爵家の長女だ。


「恋を、したんだ。」

「こ…い…?」


まだ現実を疑っている様な様子のクロエに、そのまま俺はことの旨を伝える。


「ほら、半年ほど前に僕達が通っている王立学園に転校生が来たじゃないか」

「っ⋯⋯それは⋯⋯ぺリア子爵の御令嬢のことでしょうか?」

「そうだ。」

「でっ、ではアル様は、ぺリア子爵令嬢に思いを…?」

「ああ。君は全く気が付いていない様だったけれどね。」


クロエの顔に段々と顔に悲しみ、焦り、戸惑いが表れていく。


「彼女は、とても愛くるしくて、女神のような心を持っているんだ!!」


誰もいない…様に見えるこの部屋。実際には王室の影と呼ばれる部隊が俺達を監視しているが、彼らは存在を感じさせない程隠密に行動しているので、この部屋には俺とクロエしかいないのではないかと錯覚してしまう。


「で、ですが!王妃には相応の高い身分が求められます。ぺリア子爵令嬢は王子妃教育すら受けていないではありませんか…!」

「そうだね。でもそれはソフィを高位貴族の養女にすれば解決する話だし、僕が即位するまでには十分な時間がある。王妃教育には十分だ。」

「そんな…」


クロエはもう顔をあわせない。申し訳なさで、胸が、チクリと痛んだ気がした。自分の言葉で感情を揺さぶられるなんて、俺もまだまだか。


「…私を名前で呼ぶのには何年もかかったのに…もう、お名前で呼ぶ仲なのですね…。」

「ああ。彼女が許してくれてな。やはり将来的に王妃になる女性は、心が広い方が良いと思うんだ。」

「っ…一体、いつから…?」

「恋に落ちたのは、ソフィが学校に来てから2か月くらいの時の文化祭だったかな。あれは一目ぼれだったよ。」

「私が、風邪を引いてお休みしていた時…」

「そうだったっけ?…もう話すことはないね?」


「この話は王にも許可を頂いている。この婚約解消届にサインをしてくれ。後日、君の父の侯爵とも話を交え、決定を下す。」

「…」


ああ。もう反論はないのか。

俺の渡した書類を受け取るクロエは、もう目が真っ赤だ。


「…では失礼する。」



公務に、戻らねば。



******



『クロエ!!いつか、ふたりでべっそうですごしたいね!クロエはどんなところがいい?』


『…はい、この花、あげるよ!君のきれいな黒かみにぴったりだと思うんだ!』


『クロエ、いつも王妃教育お疲れ様。このアクセサリー、受け取ってくれるかい?』


『クロエ!一緒に学園の課題をやろう!』


『君を、絶対に幸せにすると、誓うから。』






彼の照れくさそうな、私を呼ぶ声が聞こえる気がして。

涙が、こぼれそうになる。






『やはり将来的に王妃になる女性は、心が広い方が良いと思うんだ。』






私は、心が狭すぎたのだろうか?



去り際の、彼の悲しそうな瞳。彼は王太子だから、感情を顔に出すことが滅多にない。

そんなに哀れに思われるほど私は彼に釣り合わなかったのか。

おそらく、そうなのだ。

私は、この国の王妃になるには不十分だと、そう宣告されたのだ。


学力は高く、王妃教育も先取りして完了させたし、お茶会の作法も完璧。

でも、私はまだ一度も、殿下にエスコートしてもらったことがない。

なんなら私達の婚約は秘匿されていて。



恥…だったのかもしれない。まだ社交界に公開できない程に。


…きっと、私には心が足りなかったのだ。






…そう、私には、無理だったのだ。







「…ッ……」


雨が、降っている。

屋敷に戻って、眠ろう。



******



…なんだろう。頭が痛い…。私は屋敷でふて寝していたはずでは…?


「ㇰ……様が…熱……!」

「…か冷た…水…何か食…………物を持………な……!!」


屋敷の者が騒いでいる声が聞こえる。


ああ。私は、熱を出しているのね。

ふふ、殿下への熱が否定されて、私から抜けようとしてしまっているのかもしれないわ。


まあ気圧の変化だとは思うけれどね…。



ん…きあつ…?そんな知識習ったかしら…。

一体どこで…??






『ちょっと田中君!この資料数値が間違っているわ!もう、気を付けてね?』


『かーーーっ!やっぱ連勤明けのビールは美味いっ!!』


『はい。ということで後日またお話を…』





…ビール?…そうね。ビールは…美味しいわ…。

いやだからビールって何よ…………って、



「あっ!?」



「おっ、お嬢様!?」


メイドの驚く声が聞こえない程私は脳をフル回転させていた。


そうだ、私、日本人だった。



******


3年後の舞踏会。



「殿下!!今日こそは婚約者を決めてもらいますぞ!!!貴族たちが早くしろとうるさいのですからな!」


「っ分かっている!!」


3年前、俺は最愛だった婚約者を傷つけた。

あれはどっからどうみても俺が悪者だが、これは避けて通れなかった道だ。


でも今、ソフィ…いや、ぺリヤ子爵令嬢は色々あって他の子爵家に嫁入りしてしまった。


そんな訳で今俺はクロエからしたら、「自分を振っておきながら浮気した子爵令嬢にさえ見捨てられた哀れな男」という不名誉な立ち位置にいる。


婚約者といってもまだ父王は健在だし、ゆっくりでも良いじゃないか。

こっちだってそれなりに傷ついてるんだ。宰相や貴族たちはすごくせかしてくるし。

そんなに王妃候補の令嬢なんざ簡単に見つからないのにな。



そんな事を考えていると、広間の方でガシャン!!と大きな物音、そして、悲鳴が聞こえた。



******


クロエ・エルディー、19歳。婚約者、なし。


これが今の私のプロフィール。

補足すると、「婚約解消経験、あり」とかになるんだろう。


全くもってよろしくない。不名誉すぎる。

過去の事だからこのプロフィールを消せないのがとても残念だ。


(あ、あと「前世の記憶、あり」も付け足せるわね。)



そう、私は転生者だ。


婚約を解消されたショックで高熱を出したときに、記憶が蘇った。

前世の私は完全な仕事人間で、少し気の強いビール好きな一般人だった。


大雑把な性格だったから、彼氏もいなかったけど、あの王太子には腹が立つ。

大体なんだよ、「恋をしたんだ」って。

うるせえよww


まあもちろん前世を思い出す前の自分にも腹は立ってくる。

私はもともとこういう性格のはずなのに、王妃教育などのストレスで自己主張が弱くなってしまっていたのだ。

あの時、王太子の顔面ひっぱたいてれば良かった…とも思うけれど、それはしない。


だって殿下は王太子だし、あんなイケメンの顔を崩したら申し訳ない。


なんだか少し胸が痛む。



あーあ、昔はすごく優しかったのになあ…。




パァンッ!!!!




郷愁に浸っていると、近くで大きな音が響いた。



「酷いですわ!!!わたくし、信じていましたのに…!!」

「ちょっと待ってくれ、誤解だ!!」


怒りに肩を震わせる令嬢と、頬を叩かれて赤くしている令息。

令息は、彼の瞳の色と同じドレスを着た違う令嬢を抱き寄せている。


「…滑稽ね。」


噂好きの貴族達が集まってきているのを傍目に、私はその場から立ち去ろうとする。


あれはおそらく令息の浮気だ。



基本的に、淑女たるもの例え婚約者が愛人を作ったとしても大声を出してはならない。

だがあれは違う。

あれは完全に愛人の扱いじゃなかった。


…社交界の暗黙の了解として、その人の瞳の色の物を身に着けられるのは婚約者だけだと決まっている。

令息の頬をひっぱたいていたあの御令嬢は、私の記憶によると正式な彼の婚約者だが…。

彼の瞳の色のドレスを着ていなかった。


あの令そ…クズは多分一緒にいた別の令嬢に自分の瞳の色のドレスを意図的に贈ったな。

明らかに似たようなデザインだったし。あの二人。


しかもあいつ、3曲くらい連続で踊っていたような…そんなの夫婦しかしない行為だぞ?


流石に言い逃れは出来ない。なにが「誤解だ!」だよ。


非難するような周囲の空気に、クズが言い淀み、一転して彼女をキッと睨む。


「こっ、これはお前が悪いんだ!!」

「どこがですの…!?私ジル様に今までずっと尽くしてきましたわ!?」



(さすがにかわいそうだけれど、面倒事にはあまり関わりたくないわ…)



「うるさい!!そういう所だ!!みんな僕を…僕を馬鹿にしやがって…!!!」



その瞬間。


(殺気…!?)



「ッそこまで!!!」



強烈な殺気を感じて、足がつい動いてしまった。


クズの方が逆切れした挙句魔法を使い、会場を爆発に巻き込もうとしているのだ。


キャー―――!!!という悲鳴が周囲で巻き起こる。


「わっ…!?」

幸い私の魔力は膨大だし、水魔法で普通の爆破魔法程度なら抑え込めるけど…


憎しみのつのった一撃は恐ろしい。



(…やばい、押し負ける…!!)





「僕の名において、お前の魔法の使用を『却下』する。」




その一言が会場に響き、周囲の貴族たちはみな礼の形をとった。

クズ男の魔法はもう消えている。


もちろん私も例にもれず、カーテシーをする。

制御のなくなった水魔法は、重力のままにクズ2人の元へと容赦なく降りかかった。



「お前は…ゴーモン子爵の所の次男か。…この罪の重さ、承知しての行動であろうな?」



とてつもない威圧感を放ちながらこちらに向かってゆっくりと足音を立てる彼は…


「…アルベルク王太子殿下。」


「ああ、久しぶりだね、クロエ嬢。この場の説明を行ってもらっても良いかな?」


そう言って殿下がちらりと目線をやると、一瞬で近衛兵が来て、事情聴取の形になった。


一連の流れを説明した後、あのクズはあろうことかこの場から逃げようとしたので、すぐ様束縛され、連れていかれた。


騒ぎが少し落ち着くと、殿下はまああの美形で未婚約だから、令嬢たちが目を光らせて寄ってくる。大層なことで。


「…すまんクロエ嬢、ここだと人が多いからベランダで話をしないかい??」


やっぱやだよね。

一応侯爵令嬢の私と話してる所に次々と挨拶してこようとするレベルだし。


「…分かりましたわ。」




…うぅーーー元婚約者で自分を振った相手になんて、どう接すれば良いんだろ…?





******


綺麗な夜空。涼しい風。楽しそうな会場の音。


とてもロマンチックなはずなのに、私達の空気は気まずいものだ。


3年が経って、私の人格が成長したとしても、やはり私達は振られた元婚約者と、振った元婚約者という微妙な関係であることに変わりはないのだ。


先に口を開いたのは王太子だ。



「その…なぜ先程の爆破に対して火魔法に強い土魔法を使わなかった??」


「…土魔法は、水魔法の様に重力に逆らいにくいです。あの場面で土魔法を使った場合、爆破は完全に抑えられますが空中で火を覆う様に出したらクz…あのゴーモン子爵令息やその不貞相手を潰してしまう可能性があります。土の壁を作ったら作ったでその2人が焦げてしまいますので…。」


「…クズ…」


…やばい。聞かれた。


「……あははははははは!!」

「でっ殿下!?」


「いやクズ…君が…クズって!っあはははははははは!!!」

「笑いすぎでしょう!?」

「ふぅ…笑った笑った……ふぅ…ふっ、ふっ…w」


殿下がこんなに笑ったところなんて、見たことないわ…。

ツボが、おかしいのかも??


…まあ美形が笑う時っていうのは、すごく、すごく眩しいけれど、こいつは私を振って傷つけた本人!!ときめいたりしないわ!!



「そうか…そうだよね。変わるよね、人は。…もう3年も経ったんだから。」

「…!!」


無神経?無神経なの??

…ここでその話をされると対応に困る。


「…そうだよね。あの時僕は君を傷付けた。本当にごm「謝らないで!!」」


「もうあの過去は変わらないのです。今更…今更…!!」

「っ…!!」


前世の私の主張が強い「私」の中で、今世の私が強く反発する。

今更謝られたって、彼が浮気をして私を見捨てた過去は一生私の心の傷となって残るのだ。

彼だって対外、さっきのあのクズとやっていることは変わらない。


(そんな傷ついたような顔をされても…!)


私は、もっともっと傷付けられたのだ。


「申し訳ありません。頭を冷やしてまいりますわ。」

「待って!!」

「なんでしょう…かっ…!?」


振り向きざまにのしかかる重さに、私は目を見開いた。


「なっ、でっ、殿下!!!???」

「すまない、本当に、すまなかった…!!」

「だから謝らないでと…!!」

「…分かっている、だが!!」


「本当の話を、させてほしい…!」


「…本当の、話…?」



******


我がジスカール王国は、周囲を強国に囲まれているため、必ずそれらの国々と同盟を結ばなければすぐに滅ぼされてしまうような比較的小さな国である。

だがこの国は、確かに軍事力は乏しいが、資源が豊富なのだ。

だから、資源不足の国々から貿易相手として重宝される立ち位置でもある。


そんな訳で、この豊かな国の資源を狙って、強国たちは我々を脅してくる。

そしてそういった強大な彼らを相手に交渉する際、国王や王妃が表に立つことが多い。

王だけが出席したとしても、残ったジスカール王国の最高権力者は王妃だ。


だから、王妃には決して崩れないメンタルや交渉力、また時には王の判断に口を挟み、政治のサポートをする冷静さが求められる。



「それがあるか…三年前の僕は君を試したんだ。」


理屈は分かる。実際あの時の私は王妃になるほどの器を持っていなかった。…でも。


「では!子爵令嬢への恋心というのも演技だったと!?流石にそれは彼女に失礼でしょう?」

「まあ落ち着いて。彼女の実家、ペリア子爵家はどんな家系だい??」


「確か…宰相家の分家ですよね…?」


「そうだ。」


「まさかグル…!?」


「…クロエ嬢。君はまた僕を笑わせようとしているのか??」


え、グルでツボりそうになってるの?この王太子のツボが分からん。


「まあまあそんなに身構えないで?別に僕が意図的に君を試したわけじゃないさ。」

「は?」

婚約解消(これ)はね。我が王家の伝統なんだ。」

「…はぁ?」


「…そんな間抜けな顔をしないでくれ…w」


少し口角をあげてニヤつく王太子は、若干の気持ち悪ささえある。


「まず、婚約中の事だが、僕達の婚約が世間に公表されなかったことを覚えているね?」

「はい。でもあれは私がまだ殿下の婚約者として未熟だったからでは…?」

「はは、違うって知ってるくせに。」

「え?」


「…俺、結構愛情全開だったと思うんだけどなあ…」


なんだろう?ボソッとしか聞こえなかったけど、俺って言った?

一人称俺なんだ…初めて知ったな。


「まあその、それも3年前のあの婚約解消で僕達みたいに婚約が白紙に戻ると令嬢側の評判が下がるだろう??だから非公表にするという決まりがあるんだ。だからあの子爵令嬢の悪評も全くたたなかっただろう?正式な婚約者から王太子を奪った上に他の男に鞍替えしたという最悪の形なのに。」


「それは…確かに不自然だと思いましたけれど…。王家が口止めしたものかと…。」

「いやいや、王家が対策したとして、貴族の口に戸は立てられぬとよく言うだろう。」


うーん、じゃああれは、私が悪くて、王太子は…何も悪くなかった…?


「とはいえ僕がその決まりによって君を傷付けたことになんら変わりはないのは事実。改めてだが、本当にすまなかった…。」


「い、いえ…お気になさらず…!私の方こそ王妃になるには器が足りなかったのですね。勉強不足でしたわ。婚約が解消されてしまったのは残念でしたが、あのことは無かったと思いお互い過ごすというのはどうでしょうか??」


「いっ良いのか!?」

「もちろんですわ。」


良かった。誤解だったのね…。でも、あの時私がなんらかの抵抗を見せていれば今頃はまだ婚約者…あるいは結婚して夫婦になっていたのだと思うと…寂しいわね。

やっぱり彼は私の初恋の人で、理想の人だから…。



******


数日後。



「えー、クロエ?これは一体どういうことだ??」


(私も知らないわよ…!!)


私の家には、何故か大量の花やドレス、本などの贈り物が届けられていた。

…全てに、王家のしるしを添えて。


「お前と殿下は3年前に婚約を解消したものだと思っていたがこれは…。クロエ、少し手紙を読んで説明してくれないか…。」


はあ、とため息をついて胃が痛そうにしている父の侯爵を傍目に、私も頭を抱える。

手紙の内容は、ざっくり要約するとこんな感じだ。


『クロエへ。

やあ、クロエ。先日はありのままの真実を話せてとても良かったよ。君も過去の事はリセットしようと言ってくれたことだし。そこで提案なんだけど、僕を1人の男として見てもらえないか??幼い頃から僕は君の事が大好きだったんだ。すごく伝えていたつもりだったけど…君には直球で言った方が良いのかなぁ??3年前と比べて君は強く、周りを思いやり、判断できるような更に素晴らしい女性になった。僕の父も母も賛成してくれているし、君さえよければ今度お茶でもどうだい??そうだ、ずっと君に似合いそうだと思っていたドレスやアクセサリーがあるから、贈っておくよ。気に入ってくれると嬉しいな。

アルベルクより。』


いや、これでも随分要約したんだ。読み切るのが大変なくらい本文は長くて…

…めちゃくちゃ愛の言葉が綴られていた。


「だ、大丈夫かクロエ?そんな怒るような内容だったのか?…顔が真っ赤だぞ??」


バッと反射的に顔を隠す。



「こっ、これは…!!違うから!!!!」



顔が熱い。きっとこれは今更こんな文を送ってくるアイツへの怒りだ。

ずっと君に似合いそうだったと思ってたなんて…そんな私の事を忘れないでずっと好きでいてくれたみたいな…!!違う!これは…!




「…っこんなので絆されないから!」



******


後日、何度も贈られてくる好みを熟知した贈り物と、分厚い手紙に押し負けた侯爵令嬢が、王太子とお茶会をして、疲れた様な顔をしながら王太子の瞳の色のアクセサリーを受け取ったのだとさ。




最後までお読みいただき本当にありがとうございました!!

応援や☆☆☆☆☆押して頂けたら泣いて飛びます。


【追記】

誤字報告ありがとうございます。

4/3の日間総合&異世界恋愛ランキングに掲載されていました!

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― 新着の感想 ―
[一言] いやぁ~チョロいぜ、クロエ!! いくら王太子が相手だからといっても、そこは何とか断らないとね。 目覚めた前世の強気は何処へいっちゃったのでしょうか?
[気になる点] ヒロインが情けない 馬鹿にされてても虚仮にされても 金と顔と地位があれば「しゅき」なんですか? たとえ気弱でもそこから目覚めようともしゃんと立ってなさいよ。情けない
[気になる点] 王家の風習も王子の言動も気持ち悪いが、前世の記憶を持ちながら絆されてしまう主人公の思考回路こそまるで理解できない。 再開するまでアフターケア無しとかマジで人権なんてモンはないんだなぁと…
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