プロローグ
「ねぇ、美沙鬼みさき?」
地球の神__アンナリーザがつぶやく。
「はい、なんでしょう?アン様。」
その神のお世話役的存在__美沙鬼がアンに問う。
「ヒマすぎるわ!地球ができてから...ずっと、ヒマ。」
「わかったので、その顔ヤメてください。殺しますよ。」
「冗談がヒドイ。」
美沙鬼は変顔をしていたアンにそう言った。
「だってさー。ここのところ、なにもしてないじゃん?」
「いえ、死者との面会。死者の天国、地獄行きの仕分け、生まれ変わりする者との対話...スケジュール的にヒマではないはずでs」
「そーいうことじゃなくてさ!ほらー、人間たちがやっているようなゲームがしたいのよ!あのー、あれ!PF4とか!」
「はぁ、そうですか。」
美沙鬼は呆れたように返事をする。
「でしたら...ご自身の魔法で出せばどうです?あるいは、人間界へ行くのも手かと。」
「まぁ、そうね。」
「自業自得ですよ。」
「へ、へいへい...」
苦笑いをしながらアンは返事を返す。
「ま、たまには人間界に行くのも気分転換にはいいかも......ね??」
「私は、仕事があるんで行きたくないです。」
「まぁ、いいじゃない!?」
と、説得して美沙鬼を連れ出すアンだった。