表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

キラーレイン

作者: 鉄鉱石

 私の名前は天霧千雨。

職業=女子高生。

そして殺し屋。

別にお金を貰って殺っているわけじゃないし。

こちらから仕掛ける訳でもないけど。

結果として返り討ち専門のJK殺し屋という事になる。

私の特技はフェンシング。

なぜなら幼いころからずっとやっているから。

得物は仕込み傘。

短所は雨女。


きっかけは親友が通り魔に殺されたこと。

彼女は良い人だったのに。

イベントに私が参加するとかなりの高確率で雨が降る。

その為疎まれがちな私をかばってくれた唯一の友達。


犯人は美人の女子高生ばかりを狙う悪辣でしたたかな変態男だった。

時々ニュースで通り魔がたくさんの人を殺して捕まったというニュースが流れるが。

そんな奴らは素人よ。


雨の日は狐の嫁入りなどの特殊な場合を除いては曇っていて視界が悪いし。

技術的にも雨の影響で殺りにくかったりする。

でも、そんな弱点を差し引いても雨の日に犯行を行う圧倒的な利点。

それは捕まりにくいこと。

雨の日は外で遊ぶ人は居ないし。

理由が無ければ外には出ないし。

通行人は足早に去って屋内に入ろうとする。

つまりは目撃者の激減。


そして雨で証拠が流れてしまうので指紋や血痕に足跡。

そして警察犬が最も得意とする匂いも残らない。

そう。雨女をかばった心優しき少女はその日たまたま雨が降っていたから殺された。


私は友の敵を討つためにあてもなく雨の日に人気の無い所をうろつくことにした。

幸いにも私が出かけると雨になる確率はけた違いに上がる。

私はこの体質を否定しない。

死んだ友に誓ったから。

そして事ここに於いてはこの体質はとてつもない利点となった。


友の敵、それはとてもあっけなかった。

犯人は私を非力な女子高生としか思っていなかったから。

フェンシングの達人で仕込み傘を携え、友の敵を討つために執念深く待ち構えていたとは。

夢にも思っていなかったのだろう。


そして私は敵を討った後もこの手の事件が私の身の回りでおこれば出向いていく。

雨の日に例の傘をさして。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ