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私のエッセイ 2  作者: 宮崎香代子
1/1

大きな手術を終えて自分を見つめ直す

入院日が決まったのは11月28日

2日後の30日の金曜日に入院できるかどうかの問い合わせがあった

私の希望は年内退院だった

勿論上手くいっての話になるのだが

ところが状況が少し変わってきた

義母が転倒して「歩けない」と言ってきた

病院に付き添ったが骨折はしていないので帰らされた

だが到底一人では何もできない

「又ひっくり返って頭でも打ったら、、、」

次の日同じ病院にもう一度 今度は主人が付き添って行きCTを撮って貰った

CT検査は以前の私の経験から我が家では困った時の頼みの綱になっていた

やはりレントゲン撮影では分からなかった箇所にヒビが入っていてその日の内に入院させて貰えた

それが 11月29日


次の日私は朝から自分の為に大学病院に入院した

手続きを終えて病室に移り 病衣に着替えて採血などを済ませた

昼食から院内食を予約していたので 後は自分の手術の成功を願うばかりと思ってたら携帯に電話が入っていた

誰だろうと気になったのでこちらから掛け直すと

私の母がお世話になってる地域包括センターだった

「お母さん今日転倒されたみたいで 熱もあったのでデイサービス早めに送っていきましたが大丈夫でしょうか」と言われた

母は一人住まいで 昨日会った時「3〜4週間は頑張ってね」と言って別れたばかりだ

私に心配かけまいとしてディサービスでは大丈夫を通していたに違いない

母の家に電話をしても誰も出ない

主人に電話したら「三ノ宮にいる」と言うので 現状を伝えて 「とにかく様子を見て来て」とお願いした

主人から電話が有ったのは病院での夕食時だった その間に千葉県の兄夫婦に電話をいれた

兄は「直ぐにこちらに向かう」と言って家を出たようだ

主人の話によると母は玄関までは送って貰ったもののそこから動けない状態でじっと座り込んでいたらしい

動けないので救急車を手配したというのだ

暫くすると「搬送病院が決まったので今から行く」と言う電話が入った

私は居ても立っても居られないで看護師さん経由で先生に伝えてもらい外泊をお願いした

手術日は12月4日の火曜日だから許可がでた

入院先からタクシーで母の搬送された病院まで駆けつけたら私の方が先に着いた

夜の11時頃ようやく母の検査が終わり入院が決まった

やはり大腿骨骨折で「手術が必要」と言われた

母に顔を見せたらちょっと安堵の顔をしてくれた

「良かった」

帰りのタクシーの中で主人に言った

「ありがとうね」

主人は流石に疲れてグーグー眠ってしまっていた

兄は結局病院には間に合わなかったのでその日はそのまま母の家に行って貰った


「まさかこんなに早く自分のベッドで眠れるとは」ホッとして熟睡した

次の日の朝 母の家に駆けつけて入院の為に必要なものを用意したり しばらく必要でないものを断ったり

昨日の救急先の病院の先生にお願いした転院の話や

連絡先の話などを兄に伝えて二人で母の待つ病院に向かった

母は未だ緊張していたのか朝ごはんに手を付けていないようだった

「もう大丈夫だからね」と言い残して私は一旦自宅へ車を置きに帰った

昼からは兄嫁も来てくれる事になっていた

兄嫁の事を考えると矢張り母の自宅に近い病院に転院させて貰いたい

色々考え出すとキリがないので後の事は兄夫婦と主人

そして運を天に任せて夕方 大学病院に戻った


私の手術は4日の火曜日 そういえばいつのまにか

12月になっていた

前日の月曜日の夕方主治医から手術の説明を受けた

主人にとっては初めてお目にかかる先生だ

「職人の顔つきをしてる」

「あの先生に任せてたら大丈夫や」と言われた

主人の中で職人さんとは最高の称号で気に入らない時は「職人の仕事してない」とこぼすのだ


手術は朝早くから行われた

8時過ぎには手術室に向かいその5〜6分後には

私の意識は完全になくなり翌日まで深い眠りの中に居た


夢の中の様でもあり現実の様でもあり

綺麗なフワフワした色のピンクともゴールドとも発光とも言えるような妖精の様なものがいっぱい舞っていた 「コレはゲームの中かな?」

耳元で看護師さんらしき人が私の髪を洗っているようでもあった「どこかな?」

実際はどうだったか分からないけど確かに右の髪だけ洗ってくれてる


意識がはっきりして来るに従って苦しみが増してくる 痰が出せないのだ

心臓と左肺の機能を停止させての手術だったので呼吸が苦しい

術後早10日が来ようとしてるが未だちょっと苦しい

声も上手く出ない

それでも 人間の回復力は凄い

今は夜眠れなくて困る


これが3人同時入院になった経緯だが

今では一番良かったようにも思える

私の手術は10時間を超える長丁場だったので主人が長男にSOSを出して午後からは長男も来てくれてたらしい

「皆さんありがとう」


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