No.02 戦闘
僕は、炎の狛犬に乗って、ゴブリンとオーガがいる現場へ駆けつけた。
「こりゃぁまた、大量だね。さっさと片付けよう」
僕はカードを1枚取り出してスラッシャーに通す。
「ツイン」
スラッシャーの声と共に僕の目の前に龍の意匠が刃紋に彫られた双剣が現れた
僕は双剣を握ると、ゴブリンの群れに突っ込み剣を振り回す。右手の剣がゴブリンの腹を切り裂き、左側の剣でゴブリンの棍棒やナイフを捌く。これは、僕の頭の中で作業として記憶している。
「これで30体か」
暫く同じように剣を振るっているとゴブリンの群れが半壊していた。
「グォー」
今度はオーガが唸り声を上げながらハンマーを振り回してきた。僕はすかさずそれを回避して、オーガの首筋を双剣で切り裂く。残っていたオーガも同じように倒すと、ゴブリンはすっかりと戦意を喪失して逃げようとしていたが、僕の仲間がそれを許さない。
焔の狛犬と雷の麒麟が、火焔と雷撃で全てを蹴散らした。
「お疲れ様、ルビそれにライ、助かったよ。奴らが逃げ出せばまた人間達に被害が出てしまうからね」
僕は狛犬と麒麟の頭を撫でてお礼を言う。
「何も気にすることは無い」
「早くアヴァロンに帰るぞ」
僕は2匹と共に、帰路に着いた