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午後のごまかし

「家にいっつも帰ってくる時違う香りただよわせてたから

 それはやっぱり男性としては、最悪でしょ

 顔だけは確かによく生んであげたんだけどねー」


そう言っておばさんは、紅茶をすすった


確かに、春子おばちゃんのいうお通りよ

面倒見がよくて友達思いなのは確かだけど


顔から見て繊細と思ったら大間違い、大雑把中の大雑把

仕事でもプライベートでも細々した所は殆ど押しつけてくるし

とにかく顔に似合わずの私の人生の中での性悪男ナンバーワンのお墨付きを贈呈できるくらい


で、早瀬に視線を向けると早々に席をはずしやがっているという

大体早瀬の仕事の内容は把握しているから、急ぎの仕事はないはずなのに

まるで関係ないかの様に真面目そうにパソコンの前に座りやがって

完璧に逃げやがった


「そうそう、今日パパがイタリアへ仲間とワインの買い付けいっちゃったから寂しかったりするのよ」


「彩香ちゃん、お泊りとかで家いないの?」


早瀬の家は彼と妹の彩香ちゃんとの二人兄弟

確か彩香ちゃんは私よりも3つ下で可愛いの

顔は早瀬家に生まれたからには芸能人ばりは当たり前なんだけど、どこかの誰かさんと比べて性格もいいからねー

弟しかいない私にとって本当の妹みたいな存在だったりする


「やっぱり二人だけだったら、夕飯も作りがいが無いじゃない

 それに彩香が花ちゃんに会いたいって最近煩いし

 遠慮しなくてもいいのよー」


「はぁ」


毎回だけど、この春子おばちゃんの押しには私弱いんだよね


「それに、パパが家用に卸してくれてる美味しいワインもあるし

 未成年組もいなくなった事でみんなでお酒飲みましょう

 亮と二人でいらっしゃい」


「本当に春子おばちゃん疲れてないの?」


「少々国内旅行行ってきた所で、パパと一緒に行ったヨーロッパ一周とは比べ物にならないわ」


ねーいいでしょ、と勢いで言われたらもうYESと返事するしかない


「と決まったら、まぁこんな時間

 久しぶりにお兄ちゃんも花ちゃんも来てくれるんなら

 張り切って腕によりをかけてお料理しなくちゃ」


昨日の今日でまたお酒とは、胃が重たい

一向に早瀬は助け舟も出してくれないし

あぁ、またややこしくなってしまった



恭介の事もあるというのに、この週末思すぎるよ









更新の手違いで消えてしまって、ショックと思いながらやっと書き終える事ができました


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