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おちゃめなおもちゃ


「おーい、寝てなくて大丈夫なのか」


はっと顔を上げると早瀬の姿がそこにあった

と、いうことは…


「はーい、花ちゃんお久しぶりね

 お土産を今日届けようと思ってたから

 まだ居てくれてよかったわー」


もはやゲームオーバー

やっぱり危惧していた通り、早瀬の後には春子おばちゃんが満面の笑みで顔を覗かせていた

別に春子おばちゃんが嫌いな訳じゃないけど、

帰りたい・・帰りたい・・帰りたい・・と頭の中で言葉が舞う


「ね、久し振りに花ちゃんに会うから嬉しくなって

 お兄ちゃんにね、無理やりケーキ屋さんに寄ってもらって紅茶とケーキ買ってきたのよ

 ここ寒いしリビングでお茶しましょ」


春子おばちゃんはお土産類を全部早瀬に持たせて、一人上機嫌にリビングへ向かっていっていた

相変わらず強引で元気なご様子


「二日酔いの所ごめんな

 花が居るって言ったら、一人盛り上がっちゃって

 って、そんな睨むなよ」


「ここに居るっていうのがお母さんにバレたら困るのよ」


「まぁまぁ、これで貸し借りなしって事で」


ちょっと待ってと言う間もなく、荷物が重すぎると彼もまた行ってしまった

つくづく今日はついてない本当に


「花ちゃーん、紅茶冷めちゃうから早く来てちょうだーい」


「はーい、今行きます」


しかたない会ったからには覚悟を決めなくちゃ




「花ちゃんが好きなケーキ屋さんで買ったのよ

 遠くてそれで、ここに来るのが遅くなっちゃたんだけど

 私は余り物でいいから二人とも好きな物とりなさい」


嬉しそうな春子おばちゃん見てると罪悪感まで感じてしまう私

さっきまで、おばちゃん避けようとしてたんだけど

ここまで喜んでくれるんだったらねー


「おばちゃんが先にどうぞ、私こそ余り物で大丈夫だから」


いいのよーっといいながら、早瀬の家でいつもしてくれている様にお皿にモンブランを分けてくれた


「うふふ、うふふふ」


じーっと、私と早瀬を交互に見る春子おばちゃん


「おばちゃん、あのね


「いいのよ言わなくて、私には分かるものー

 やっとお兄ちゃんも落ち着いてくれるのかなって思うと嬉しくて」


あー、やっぱり来てしまった

何でこう人生ついてないんだろう








長い間期間を空けての更新がやっと出来ました

私は書きながらストーリーを作る派なので、すらすら思う日もあれば出来ない日もあり、、、

時間をかけた割には…です


先日は感想を有難うございました

書こうという気力がまた戻ってきました

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