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火と油のその先に


「あー、自分の家なはずなのに出てきちゃった」


衝動的な行動を起こした事を反省しつつ、

家から出た後トボトボと一直線に伸びている廊下を下向きかげんに歩く


恭介が危険人物となった今、部屋に一人残すのは嫌なんだけど

でも恭介しか居ない部屋に帰ると、間違えなく前以上になる事に違いないだろう

お金をとられたら?

色々ある重要な書類を見られたら?

キッチンにある早瀬との写真を見られたら、絶対に何か起こるだろう


どうして早瀬との写真をキッチンに飾っているかというと

春子おばちゃんの趣味で写真楯を作ったらしく、早瀬と私の2ショットの写真つきでマンションに送ってきたから

飾らないでいるのも、春子おばちゃんに悪いし

早瀬との写真を差し替えればよかったんだけど、面倒で結局そのままに

恭介は私の家に来てもキッチンには入らないから、こっそり移動させていた


戻らない訳にはいかない

恭介の事だって、いくら恭介が猫被っていたとしても

私は大人なんだし、自己責任

戻らなきゃいけないんだ、帰らなきゃ自分の家に


「おい、花その格好は・・・」


振り返ると、さっきまで来てと望んでいた早瀬の姿があった

眠たかったから、ブラウスにジャージ

寒いだろといいながら、自分が着ていたパーカーを私にかけてくれ両肩を掴まれた

やっぱ、こういう所は優しかったりするんだ早瀬は


「彼氏が来てる

 ちょっと、今回も男運悪かったみたいでね

 自分の家なのに飛び出しちゃった 」


「優しくて優柔不断がとりえとか言ってたんじゃ」


早瀬の大きな目が更に大きくなった事を感じた

そうよ、私だって恭介がそんな性格だって今まで知らなかったんだし

早瀬が爆弾を落としたにもかかわらず、遅すぎなのよ


「そういう時は、女一人じゃ対処できないだろ

 約束したんだし俺呼べよ」


「呼べるわけないでしょ

 乱暴に部屋に入ってくるやいなや、壁に押し付けられて

 腕思いっきり掴まれて、動けなかったんだから」


ほらと腕を早瀬に見せると、少し青痣が出来ていた


「で、男はまだ花の家に居る訳か」


「うん、でも、、、」


恭介の様子だったら、かなり興奮していた

だから、もしかしたら早瀬に何か起こるかもしれない


「乗っかかった船だし

 それに早く片付けて行かないと、時間ないし」


「ちょ、ちょっと待って


私の制止も聞かず、早瀬は私の部屋へと向かっていった






今日はできるところまでUPするつもりです


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