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お日様のない日

「手こずらすじゃねーよ」


現実はそんな甘くなく、私は結局力負けで恭介を家に入れてしまった。

恭介の意外な一面と、こうなるはずでは無かったという事で頭が真っ白


私はきちんと彼に真正面から向き合って恋愛してきたつもりだった

けど私が見てきた恭介は、あくまで彼の『外面の一部』にずぎなかったという事なのだろう

目の前にいる男は理解していた、人が良くて優柔不断な人間じゃない


「でさ、何で昨日電話でなかった訳?」


「電話の事は話したでしょ」


そう答えると、恭介はむっとした様だった

独特の緊迫した空気が部屋に流れる

このまま恭介の思うがままには絶対になりたくない

あまり奥にはいかさない様にと私は小さな抵抗を試みた


浮気をした恭介が私を責める真意がいまいち掴めないでいる

恭介自身が「浮気」をして私を裏切ったじゃない

これが属にいう独占欲ってものなんだろうか



「下の名前を呼んでる男の声が聞こえた

 お前のところは兄貴なんかいないだろ」


早瀬のやつ、助けに来る所かややこしくさせてるじゃん

意外な所でトラブルは起こっていたみたい


「痛い、痛いから恭介」


私が、はっきりと答える事が出来なかった事に腹を立てたのだろう

恭介は私の腕をきつく持ち壁に強く押し付けた

腕をつかむ手は、どんどん痛みが強くなる


「お前が、疑わしい事してるからだろ

 答えられないって事は肯定してるんだろ」


「別に、肯定してる訳じゃないでしょ」


出口が見えないお互いの会話

カチカチと時計は早瀬家で行われる食事会が迫っていると刻んでいる



「私は予定があるの

 恭介には悪いけど、明日きちんと話合おうよ

 私も丁度、恭介に話たい事があったから」


もう、らちがあかないと思い私は恭介を思いっきり睨んだ

煮え切らない変な気持が、もやもやと行ったり来たり


「俺は今日聞きたいわけ

 疑わしいって思いが、お前の言う通りなければさ

 今でもかまわないだろ」


「もう、いいかげんにしてよ」


とにかく一緒の空間にいたくなくて、私は恭介の腕をありったけの力で振り払い

私の家なはずなのに飛び出してしまった







UPするのが遅くなりました。

感想ありがとございます

こんな駄文に評価をして頂いて嬉しいかぎりです

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