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残り思い心の中に


「ちょっと、知らないうちに時間が経っちゃった」


気づけば5時

早瀬の家から帰ってきた途端、やっぱり薬だけじゃ体が持たなかったみたいで

倒れる様にベットに倒れこんで寝ていたみたい

早瀬家の夕ご飯は大体6時半くらいだから、そろそろ迎えにくる頃だ


その前にシャワー浴びないと

着替えを手に持った瞬間、玄関のチャイムが鳴った


「早瀬いくら暇でも、ちょっと早すぎでしょ」

そう言って早瀬だと思い私はドアに手をかけた




「早瀬って誰なんだよ」


しかし、そこにいるのは早瀬ではなく望んでいない訪問者だった


「き ょ う す け」


来ると思っていなかったので、私の頭の中は真っ白


「来るなら、連絡してくれればいいのに」


「連絡したさ、何回も

 携帯確認してみれば分かるだろ」


電話と同じく恭介は少しどころか、かなり強張っていた


「寒いしさ、とろあえず中に入れて」


「えっ」


このまま恭介を部屋に通すと、今までの決意が曖昧に流される様な気がした

もう私は恭介に思いはないはず、ないはずなんだけど

彼を見つめていると今までの思いが走馬灯の様に込みあげてきて微妙な感情が湧いくる


「ほら、花入らせろよ」


「急な用事じゃなかったの、用件は何」


「用件とか、俺を入れてくれないわけかよ」


この時一瞬だけど、今まで見たことのない恭介が私の前にいた


「だから用件はって聞いてるでしょ」


「入れろつってんだろ」


目の前に居る人は完璧に、私の知っている恭介ではない

今まで、こんな大きな声で怒鳴るなんて1回もなかった

大らかがトレードマークな人だったのに、そう思うと膝ががくがく震えてくる


「最近、俺の所に帰ってこないし

 俺が携帯かけてやっても通じないしさ、舐めてるわけ?」


もう怖くてしかたない

チェーンをとかなければ良かったんだけど、早瀬と思ったばっかりに

恭介が思いっきりドアを引けば、、、

全部思いとおりになってしまう


助けて早瀬

こういう所に来てくれないと、約束したんだから












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