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空白の事件簿  作者: 釣りキチ
第二節 Another memory
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Another file1.副王

この回から暫くは村に実験目的で移住してきた科学者の日記内容です

4月28日

「興味深い村の話を聞いた。なんでも時空間の動きが止まった村らしい。

私が長年追い求めていたヨグ=ソトースの呪い。これに関係があるのかもしれない。

副王ヨグ=ソトース。彼は全知全能の存在だと聞いた。その話が本当ならば私は全てを知ることができる。

生物が何故生まれたのか。ビッグバンが起こった真の原因。全てだ、全ての事象を解き明かすことが出来る。

神になることも可能かもしれない。」


5月2日

「準備に時間がかかってしまった。そのお陰か日記も書くことが出来ず期間が空いてしまった。

もう祖国に戻ることはないだろう。今思えば両親には酷いことをした。だが、今は嘆いてる場合ではない。

その村に研究所を作るために大金を叩いて建築会社に依頼をしたのだ。

私の悲願がもう直ぐで達成されるかと思うと居ても立っても居られなくなる。早く、早く研究をしたい。」


5月4日

「この村の人間は冷たいようだ。話を聞こうにも同じ事しか話さない。これでも聴き込みすら出来ないではないか。彼らは私に呪いがかかっただのなんだの言ってきたが嘘だろう。村に入っただけでかかる呪いなど聞いたこともない。今度村にいた子供でも攫ってきて研究をすることにしよう。」

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