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空白の事件簿  作者: 釣りキチ
第一節 上代雄介
6/16

file5.呪村

村に足を踏み入れる。

その瞬間、得体の知れないものが背中を駆け上がったような気がした。

その感覚に違和感を覚えつつ村を見渡す。人が見当たらない。


「すいません!何方かいらっしゃいませんか!?」


声を張り上げる。返答はない。

とりあえず村の外で見た男の言葉を頼りに村長の家に向かう。


少し歩いた先に周りの家より少々立派なものがあった。

恐らくこれが村長の家だろう。


「すいません、誰かいませんか?」


ノックしながら声をかける。

足音がする。どうやら人はいるようだ。


「…誰じゃ貴様。」


扉が開くと同時にそんな言葉が返って来た。女性のようだ


「私は上代雄介と申します。失踪事件の調査でここに来ました。」

「…アンタはもう逃げられないよ。」

「逃げられない?先ほど外の村人にも言われたんですがそれはどう言う…」


その言葉を遮られるように返答が返って来た。


「アンタはヨグ様の呪いにかかった。アンタの時間はもう止まった。お前はここで生きていくしかない。この村はね、遠い遠い昔から呪いがかかってんだよ。アンタはその呪いがかかった場所に足を踏み入れた。お前はもう終わりだよ。」

「待ってください!何ですかその呪いって!答えてください!」

「…それ以上の事が知りたいなら村の奥にある屋敷に行くがいいさ。そこで全てわかる。過去にこの村で何が起きたのか、アンタの追って来た事件も全てね。」


そう言われ、扉が閉じられる。俺の追って来た事件の真相。そして、あの化け物の正体。それが、全てわかる。

そして気になるのは過去に夜宮村を襲った謎の呪い。それが全ての元凶だとしたら。

二度と帰れないかもしれない。けど、俺には知らなくちゃいけないこともある。

俺は、そう考え屋敷へと足を向けた。

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