file7.過去
--日記を読み終え、一息つく。
わからないことが多過ぎる。先ずヨグ=ソトースとは何だ?それに日記帳の最後のページ、若干筆跡が違う。
ニャルという名もわからない。それにあのグールと呼称されて居るモノだってそうだ、人間を素体にして作られているという記述。まるで意味がわからない。
「何なんだよこの屋敷…」
そう、呟いた時だった。その青年が姿を現したのは。
「やあ、君が上代雄介君だね?」
声がした方を振り向く。そこには先ほどまで誰もいなかった筈だ。それにこのボロボロの屋敷を歩けば音だって立つ。この屋敷を音を殺して歩くなんて不可能な筈だ。
「お前…誰だ…⁉︎」
「僕の名はルギウス=ラトフ。ルギウスと呼んでくれても構わないよ?」
ルギウス。その名前に聞き覚えがあったが思い出せない。
「それで、アンタは何でここに居るんだ…?」
「僕はね、ある人の頼みでここに来たんだよ。まぁ厳密に言えば人じゃないんだけどね。」
そうして青年は意味深なことを喋ると日記を手に取った。
「へえ…完全に消したと思ったんだけどなぁ。あの男は実にしぶとい…」
「アンタ、その日記帳の人物と面識があるのか…?」
「面識も何も僕が殺したんだけどね。最期の顔は実に美しかったよ。」
そう言って青年は日記を破り捨てた。
「君にね、やって欲しいことがあるんだ」
「やって欲しいこと?俺が人殺しの頼みを聞くとでも…?」
「僕の言ったことをすれば、この事件で死んだ人物が全員生き返るとしてもかい?」
言ってる意味がわからなかった。
(生き返る?不可能だ。普通の人間にそんな事が…)
そして、彼はふと日記の内容を思い出した。
(コイツは…普通の人間じゃない…?)
「それで、どうするんだい。僕の頼みを聞くかどうか、早く決めてほしいんだけど?」
青年がそう口を開く。
「…アンタの頼み、聞くよ」
「じゃあ率直に言うけどね、君には過去を変えてほしい。」
言ってる意味がわからなかった。
中の人がここでファンブルを出しまくりましてね。精神的にも処理的にも大変でしたよ…。




