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空白の事件簿  作者: 釣りキチ
第三節 過去と現代
13/16

file7.過去

--日記を読み終え、一息つく。

わからないことが多過ぎる。先ずヨグ=ソトースとは何だ?それに日記帳の最後のページ、若干筆跡が違う。

ニャルという名もわからない。それにあのグールと呼称されて居るモノだってそうだ、人間を素体にして作られているという記述。まるで意味がわからない。


「何なんだよこの屋敷…」


そう、呟いた時だった。その青年が姿を現したのは。


「やあ、君が上代雄介君だね?」


声がした方を振り向く。そこには先ほどまで誰もいなかった筈だ。それにこのボロボロの屋敷を歩けば音だって立つ。この屋敷を音を殺して歩くなんて不可能な筈だ。


「お前…誰だ…⁉︎」

「僕の名はルギウス=ラトフ。ルギウスと呼んでくれても構わないよ?」


ルギウス。その名前に聞き覚えがあったが思い出せない。


「それで、アンタは何でここに居るんだ…?」

「僕はね、ある人の頼みでここに来たんだよ。まぁ厳密に言えば人じゃないんだけどね。」


そうして青年は意味深なことを喋ると日記を手に取った。


「へえ…完全に消したと思ったんだけどなぁ。あの男は実にしぶとい…」

「アンタ、その日記帳の人物と面識があるのか…?」

「面識も何も僕が殺したんだけどね。最期の顔は実に美しかったよ。」


そう言って青年は日記を破り捨てた。


「君にね、やって欲しいことがあるんだ」

「やって欲しいこと?俺が人殺しの頼みを聞くとでも…?」

「僕の言ったことをすれば、この事件で死んだ人物が全員生き返るとしてもかい?」


言ってる意味がわからなかった。


(生き返る?不可能だ。普通の人間にそんな事が…)


そして、彼はふと日記の内容を思い出した。


(コイツは…普通の人間じゃない…?)


「それで、どうするんだい。僕の頼みを聞くかどうか、早く決めてほしいんだけど?」


青年がそう口を開く。


「…アンタの頼み、聞くよ」

「じゃあ率直に言うけどね、君には過去を変えてほしい。」


言ってる意味がわからなかった。



中の人がここでファンブルを出しまくりましてね。精神的にも処理的にも大変でしたよ…。

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