肩に触れるもの
掲載日:2016/02/19
「ただいまーっと…」
一人暮らしの部屋の中に、声が響く。
誰もいないとわかっているのに、つい癖で言ってしまう帰宅の挨拶。
一ヶ月前までは挨拶する相手がいた。
だが、ささいなことで喧嘩して、お互い折れることができず。
そのままあいつは出て行った。
そう、だから、この部屋には今、自分しかいない。
なのに、今、肩を掴まれている。
誰もいない。
肩に触れるようなものもない。
誰もいないはずなのに!
肩を見やろうと顔を動かそうとするが、体は固まってしまったかのように動かず。
かろうじて動かせた視線の端に、青白い指が見えた気がした。
読んでいただいてありがとうございました。
「1分で読める」を基本に、これからはお部屋以外の話もじみーに投稿していくつもりです。
ホラー以外も書いてみられるといいな(希望)




