監禁
「ちょ・・・ちょっと!!!」
宮廷に着くやいなやカテリーナはルーチェとナタリアと引きはがされてしまう。
ルーチェとナタリアはセザール側に、カテリーナは城の入り口側に。
カテリーナもルーチェも手を伸ばしたが届かなかった。
一人取り残されたカテリーナは大勢の女性陣に囲まれた。
「お部屋へご案内いたします。」
きびきびとした女性たちに囲まれながら歩いていく。
「とうとう、着いたのね。私の檻。」
どうしようもない不安の中その言葉だけがこぼれ落ちた。
げんなりとしたカテリーナにある声が聞こえてきた。
『カテリーナ。』
(ユリーナ様。)
『レオポルドたちがこちらま攻めるつもりらしいわよ。』
(私たちなんてどうでもよいと?)
『違う、違う。一度ぎゃふんと言わせるって。あなたたちには危害を加えさせないとか。』
(信じて良いんですよね?無理にも程度というものが・・・)
『私が何者か知っているでしょ?』
(知の女神ユリーナ様です。)
『ご名答。さてそろそろ着くみたいね。』
そんなことをしているうちに先導する女性が立ち止まる。
乗り気のしないカテリーナはテンションが落ち、元気もなくなった。
とりあえず部屋に入り、ソファーに座る。
カテリーナが入出すると入り口が施錠されてしまう。
ここからは一人っきりだ。
(ルーチェたちはどうしているのでしょう?)
『さすがに牢屋行きではないと思うけど?』
(私に対する人質みたいなものですから。)
『人質の人質??』
(でしょうね。)
『また来ちゃったわね。』
(はい。助けが来るとは思えません。)
『気長にいましょう。レオポルドたちが来るまで身の安全は保証されているはずよ?』
(またお父様に迷惑を。)
『落ち込まない、落ち込まない。ね?』
(殿下からいただいたショールは大変有能ですね。)
『そうみたいね。これ、まさか・・・』
(ユリーナ様?)
『あなた、とんでもないものをもらったみたいね。何度も見ていたはずなのに。』
(とんでもないもの?)
『あ・・・誰か入ってきた。一度私はルーチェたちの様子を見て来れたら・・・』
知の女神ユリーナの声がそこでとぎれた。
入り口の施錠が解け一人の男が入ってきた。




