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嫌われ王子と引きこもり令嬢  作者: 光森 璋江
第2部 第8章 ヴィルフレート帝国へ
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監禁

「ちょ・・・ちょっと!!!」


宮廷に着くやいなやカテリーナはルーチェとナタリアと引きはがされてしまう。


ルーチェとナタリアはセザール側に、カテリーナは城の入り口側に。


カテリーナもルーチェも手を伸ばしたが届かなかった。


一人取り残されたカテリーナは大勢の女性陣に囲まれた。


「お部屋へご案内いたします。」


きびきびとした女性たちに囲まれながら歩いていく。


「とうとう、着いたのね。私の檻。」


どうしようもない不安の中その言葉だけがこぼれ落ちた。


げんなりとしたカテリーナにある声が聞こえてきた。


『カテリーナ。』


(ユリーナ様。)


『レオポルドたちがこちらま攻めるつもりらしいわよ。』


(私たちなんてどうでもよいと?)


『違う、違う。一度ぎゃふんと言わせるって。あなたたちには危害を加えさせないとか。』


(信じて良いんですよね?無理にも程度というものが・・・)


『私が何者か知っているでしょ?』


(知の女神ユリーナ様です。)


『ご名答。さてそろそろ着くみたいね。』


そんなことをしているうちに先導する女性が立ち止まる。


乗り気のしないカテリーナはテンションが落ち、元気もなくなった。


とりあえず部屋に入り、ソファーに座る。


カテリーナが入出すると入り口が施錠されてしまう。


ここからは一人っきりだ。


(ルーチェたちはどうしているのでしょう?)


『さすがに牢屋行きではないと思うけど?』


(私に対する人質みたいなものですから。)


『人質の人質??』


(でしょうね。)


『また来ちゃったわね。』


(はい。助けが来るとは思えません。)


『気長にいましょう。レオポルドたちが来るまで身の安全は保証されているはずよ?』


(またお父様に迷惑を。)


『落ち込まない、落ち込まない。ね?』


(殿下からいただいたショールは大変有能ですね。)


『そうみたいね。これ、まさか・・・』


(ユリーナ様?)


『あなた、とんでもないものをもらったみたいね。何度も見ていたはずなのに。』


(とんでもないもの?)


『あ・・・誰か入ってきた。一度私はルーチェたちの様子を見て来れたら・・・』


知の女神ユリーナの声がそこでとぎれた。


入り口の施錠が解け一人の男が入ってきた。

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