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嫌われ王子と引きこもり令嬢  作者: 光森 璋江
第1部 第5章 動乱
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思い込み

「もう知らない!!」


と、カテリーナはベッドにもぐりこんでい泣いている。


ことは、今年の公式の社交界の最終日で起こった。




と、その前にその間に起きたことを説明しなくてはならない。


またたく間に時が過ぎて行き、どうにかこうにかエレーナとフランツはくっついた。


ハロルドは認めたくないようだったが当人たちはラブラブだ。


そして、カーラの父が強盗の容疑で捕まり、関連してダーニャ伯爵が捕縛された。


カーラはピンパル夫人が養女にすることを決め、今でもルドゥーレ公爵家にいる。


その前に、捕まることを知ったダーニャ伯爵は爵位を弟に譲ることにした。


というより逃亡したというのが正しい。


ハロルドの次兄は断ったため三男だったハロルドがダーニャ伯爵ということになった。


そのため、カテリーナとともにいることはなくなってしまった。


そして、ヴェロニカが懐妊した。


それとあまり変わらない時期にイレーニアが帰ってきた。


王立学校のほうは一時休学という形をとっているためしばらくの間は本邸で過ごすことになった。


カーラも、マルティーノもイレーニアによくなついている。




カテリーナが泣いている理由は、フリードリヒにあった。


あれから変わらず毎日のようにカテリーナに会いに来ていた。


舞踏会や食事会に呼ばれた時、カテリーナは最新のうわさを耳にし失神しそうになった。


『隣国の伯爵子息と本国のとある伯爵令嬢ができている』


という噂を聞いた。


また、別な日にはこんな噂を聞いた。


『実はフィリア軍隊に所属のさすらいのベルンハルトとカテリーナはできていて周りの目を気にして言いだせないでいるらしい』


どうやらウィリアの第二王子がさすらいのベルンハルトと同一人物とはだれも思っていないらしい。


その裏付けはどうやら、あの王宮でのお茶会が起因らしい。


カテリーナは確かに王宮でフリードリヒに膝枕をしていた。


それを誰かに見られてそのようなうわさを流されたのだ。


(は・・・あ・・・やっちゃった・・・殿下にプラスになるようなうわさまで流れちゃった…)


と今更ながらに後悔した。


そこまではまぁ、大したショックではなかった。




フィリアの社交界は7月にいったん終わる。


そして、再び9月からまた始まる。


一時雪深くなる場所があるので冬の間は休止する。


再度4月に始まるというサイクルを繰り返している。




7月の最終日、カテリーナもとある貴族の広間にやってきた。


するとまだ、開始時間よりも早い時間にすでに若い令嬢たちで人だかりが出来ていた。


フリードリヒとフランツがその中心にいた。


今日は彼らは警備をするためにやってきていた。


噂の本人たちが居るので真相を聞き出しに来たのであろう。



そこで、カテリーナはまたもや心を傷つけられる言葉を耳にした。


「あんなけだものを妻にするの?」


ととある令嬢に聞かれたのだ。


「けだものはけだものなりに可愛いんですよ。」


と答えたフリードリヒを見たのだ。


これを聞いたら普通の女性であれば手痛くバッシーンと手形がつくほどにたたかれても文句は言えまい。そして、足早に会場を後にする。


騒ぎになっているときにそれをされれば相当落ち込むし、あぁ嫌われてしまったんだなとよくわかる。


そしてフランツが以前カテリーナの湯上り姿を見たときよりもひどい仕打ちをされても不思議ではない。


だが、カテリーナはほかの令嬢とは違う行動に出た。


舞踏会が始まる前に会場を後にし再度引きこもりになったのだ。




その後の行動は早かった。


9月以降の社交界に行くことを病気を理由に取りやめて昔行く予定だったあの方のもとへ行くことを決めた。




(もう知らない!結婚なんてこんな人とできるわけないじゃない。


いいわ。上等よ。私、村娘になってやる!!!


そして政に関係ない村娘として一生を終えるわ。)


そう、決めてベットから起き上がり支度を始めた。

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