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嫌われ王子と引きこもり令嬢  作者: 光森 璋江
第1部 第3章 令嬢の真実
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帰宅と毒草

以前の部分が消えてしまったので書き直します!(なぜ?)


ただし、多少内容が変わると思います。

「あいったぁ!!」


「おっと!!」


急いでいたカテリーナは誰かにぶつかり後ろに尻餅をついた。


ぶつかったことで落としたものはないか荷物を確認した。どうやら荷物は落としていないらしい。本も袋もちゃんと元の数通りある。


起き上がるとぶつかった相手を暮れなずむ光の中に見た。


「「なぜここに?!」」


「殿下!」


「見つかったな。」


そこにはフリードリヒとフランツが馬を2頭つれていた。


そんな二人をちらりと見つつ、声を荒げた。


「そんなことより今急いでいるの!!」


そんな今にも走り出しそうなカテリーナを荷物ごとひょいと乗せてフリードリヒは来た道を帰り始めた。


「フラン!彼らに捜索終了と伝えて解散させてくれ!!」


喜ぶフリードリヒはフランツに声をかけた。


「大丈夫ですか?」


「腰を少し打っただけですので。お気遣いなく。それよりも殿下は?」


「普段鍛えてますから無傷でしたよ。」


なぞと、話しながら馬で駆けること数分で別邸へ到着した。


「申し訳ありません。私が勝手に出て行ったりしたから。」


「無事で何よりでした。」


「ここまで連れてきていただいてありがとうございました。」


「はい。馬の方が早く着きますしね。それよりも、エレーナ嬢が大変なことに。」


そうだったわ!と言いながら足早に屋敷へ消えた。


「私は馬を厩に戻してきます。」


暗闇に馬とともにフリードリヒが消えた。




荷物を部屋のベッドの上に置き鍵をかけエレーナの寝室に急いだ。


着替えることも忘れ一目散にかけていく。


「エレーナ・・・」


カテリーナがエレーナの額に手をかざした。


カテリーナの加護の一つ、慈悲の愛フィリーの能力を使ったのだ。




-だ・・・誰なの?私を呼んでいるのは・・・-


エレーナがうっすらと目を開けるとそこにはハロルドやカテリーナ、ミーナと乳母が見えた。


「よかった。心配したのよ?」


「カ・・・カテリーナ様?!」


「貴女が、危険な状態だと聞いて飛んできたの。もう大丈夫だから。」


エレーナの髪を優しくなでた。


「しばらくは一人にしない方がいいわね。」


エレーナの乳母と乳姉妹のミーナに後を頼んだ。




「ハロルド。私の守護神は知の女神、ユリーナ様ただ一人よ?なんでジャンニ様に嘘を伝えたの?」


「ご帰宅後すぐにこのお話ですか?早くお召し替えを。」


「えぇ。話が済んだらね。偶然にもハロルドの叔父様とお話しする機会があったものだから。」


「そうなのですか。叔父上が、それは失礼いたしました。」


「訂正はしておいたから。変なこと言わないでよ。」


『へぇ。そうなの。』


(ユリーナ様!しばらく黙っててください!!)


『貴方、特殊な能力を持っているのねぇ。神力?』


カテリーナにしか聞こえない声で語りかけた。


彼女こそカテリーナの守護神、知の女神である。


『お父様たちはとうとう地上から離れるそうよ。寂しい限りだわ。』


(わかりました。そのお話は後で聞きますから。)


『ちゃんと聞いてね?』


そういうと声が聞こえなくなった。


「カテリーナ様?どうかなさいましたか?その件につきましては承知いたしました。」


「それで私がいない間、変わったことはなかったかしら?」


「エレーナの件だけです。エレーナが何者かに2階の階段から押されて1階まで落ちたのです。


頭を強打したくらいでたいしたことはなかったのですが、かれこれ3日目を覚ましませんでした。」


「そう。犯人は見つかった?」


「おそらく、殿下の侍女たちの誰かだと言うことはわかっています。」


「早く捕まえないと・・・」


「はい。この屋敷に出入りしたものは国王陛下とレオポルド様くらいで。内部の人間に間違いないのです。」


「着替える前に、あそこの確認を。」


暗がりの中カテリーナとハロルド、そして庭師のカミッロはあるところへ向かった。


「う・・・嘘でしょ!!」


「我々が来たときには鍵がかかっていましたよね。」


「誰だよ!!毒草を盗んだやつは!!」


彼らがいるところは、毒草を育て管理している建物の前。


定期的に確認するのだが、今回はいろいろあったおかげで今日になった。


カテリーナがランプを照らしながら見たところ、一株毒草が消えていた。


しかも猛毒だ。それを特別に育てていたのだが、紛失となると厳罰に処されるのは必至だ。


「この鍵特殊で私たちが持っている鍵を合わせないとあかないのよね?」


「合い鍵を持っているのは、ジュリアーノ様と国王陛下のみです。」


「ちょっと待って!確か、叔父様とお父様がここを訪れてた・・・とか。」


「か・・・確認に行きます!」


「ともかくここを閉めましょう。」




翌日、別邸に行った国王リベラートとレオポルドが勝手に持ち出していたことがわかった。


3人で話し合った結果、毒草のすべてを国王の趣味の畑に移植するべきだと言うことになり、その話をハロルドがレオポルド経由で伝えると薬草に没頭するリベラートは瞳を輝かせすぐにでも移植したいという返事が来た。


前々から移植するための場所を探していたようで、このほど移植するという運びとなった。


その報告を聞いたカテリーナはカミッロとハロルドとなにやら密談をしている。


「これで、ここをいつ出て行ってもいいわね?毒草の管理だけは複数人でしないと危険だから。普通の植物の世話ならカミッロ一人でもやっていけるわね。」


「お任せを。」


カミッロは一言いうとすぐにその場を離れ、これから先は空気を読んでいつもの作業に取りかかった。


「エレーナの体調がが戻り次第、我々は叔父上を頼ります。」


「私は、本邸に行くわ。あの方の元へはもうしばらくしてから。」


「はい。そのように伝えます。」

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