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嫌われ王子と引きこもり令嬢  作者: 光森 璋江
第3部 第4章 花嫁修業
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襲撃されるウィリア王子

「お嬢様。面会に・・・」


カテリーナが離宮に来て1週間ほど後のこと。


離宮の入り口で取り次ぎを待っている人物がいると聞いてルーチェに応対させた。


「誰?」


「ダーニャ伯爵です。いかがいたしましょうか?」


「・・・ルーチェ。貴女が用件を聞いてきて。」


「はい。」


ルーチェが足早に退室した。


「何の用かしら?」


『何か良からぬことが起こっているみたいね。』


「良からぬこと?」


『わざわざ、ハロルドが来るなんてちょっと尋常じゃないような気がするわ。』


「仮にも伯爵ですしね。」


『貴女に接触してくるなんて。』


背筋を伸ばしての食事、言葉遣い、等々を再度教育している程度のことであった。


「結婚したらこのような生活になるのでしょうか?」


『さぁ?』


「経験したことがないことには確証を持たない主義でしたね。ユリーナ様は。」


『それを聞くなら、ウィリアの王妃に聞いた方が一番早いわよ。』


半分聞き流しながら急いでいる風のルーチェを見た。


「お嬢様。手紙を。」


ルーチェから一通の手紙を受け取って読み始めた。


内容を読んだカテリーナは思わず叫んでしまった。


「まぁ!」


『派手にやってくれたんじゃない?』


カテリーナの読んでいるところに割り込んで読んだ知の女神はやっぱりねと言った。


「なんと?私はただ手紙を渡されただけでしたので・・・」


「殿下が・・・」


「は・・・??」


「襲われたそうよ。」


『妨害だわ。』


「ご無事でしょうか?」


「王宮内でいきなり襲われたそうよ。


賊は取り逃がしたそうだけど、かすり傷程度だったとか。


ただ、賊を捕まえるために無理をしたフランツが骨折したそうよ。」


『カテリーナは動けないから。私がそこのところを調べてくるわ。』


「はい。」


『どうせ、この王宮のどこかにいるのは間違いないのだから。あの男達はここに今滞在しているものね。』


知の女神の気配が消えた後、ルーチェにぼそりと言った。


「また、このようなことが起こらないとは言い切れないわね。」


「はい・・・」


「私が心配して、離宮から出てくるとでも思ったのかしら?」


「計画が狂ったと焦るかと。」


「そうね。思惑が外れたらどう出てくるかしら?」


うふふ。と笑う。


その笑い方が、ルーチェには怖く感じた。


小一時間ほど経ったとき、知の女神がふらっと現れた。


「それで、どうでした?」


『貴族の子息達が原因ね。彼らの私兵が動いていたそうよ。』


「貴族の子息???私兵とは・・・」


『ほら、カテリーナに宝飾品を大量に送りつけた子息。彼もその一団にいたわ。といっても直接手は出してないわね。王宮では大騒ぎになっているわ。』


「あぁ。彼ですか。」


「ギラギラ伯爵子息殿ですか。懲りませんねぇ。あの方。」


ルーチェは送られてくるごとにギラギラとごてごてな宝飾品をつけてよこしてくる彼のことをギラギラ伯爵子息殿と呼んでいる。


『調べれば、わかるでしょうけれど。大部分がカテリーナに以前求婚してきた子息達でしょうね。


彼らにしてみれば、あの男がカテリーナをかっさらっていったようなものだから。


頭に来ているのでしょう。』


「何をしているのやら。」


『そうねぇ~~~』


「咎を受けるのは必至ですね。」


お気の毒にとルーチェは言った。


「まだ、花嫁修業は始まったばかりよ。早く終わらせてしまいましょう。」


カテリーナは気を引き締めて、取り組むことにした。


花嫁修業はどんなに早く終わっても2ヶ月はかかる。


その後、フリードリヒは毎日のように何者かにねらわれ続け、精神的にも良くないらしく、日に何度もカテリーナのいる離宮を訪ねようとしているというルーチェがそんな噂を持ってきていた。


それから1ヶ月後、エレーナが事前連絡無く突然やってきた。

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