世界の中心
俺の名前はアオキ。
俺は知っている。この世界は人が創ったものだと。
俺はこの世界にいた人物ではないことを知っている。
何故なら
「なにをボーっとしているんだ!!アオキ!!」
…こいつが教えてくるからだ。
俺の隣にいるのは、ルー。
言葉使いが荒いが、見た目は結構な美少女である。
俺が産まれたときからずっと傍にいる天使だ。
ルー。という名は俺が幼い頃につけた名前だ。
ルーは俺にしか見えない、触れない、聞こえない。
何故俺についているのかも分からない。
「今日はミキに会う日だ。しっかりシカトしろよ!!」
「なんて酷い天使なんだ…」
ミキ。という人物は、とっても可愛く、優しい…
ジロッ…
…ごほん。
ミキちゃんは、ルー曰く関わったら酷い目にあうらしい。しかも、前の世界で俺は何回も殺されたらしい
でも、とてもそんな風にはみえなく、優しい子だと思うんだけどなぁ…
「あ、来たぞ!!」
「おっはよー!!アオキ君」
とっても爽やかな笑顔であいさつをする
「おはよう!!ミキちゃん」
俺も爽やかな笑顔で返す
「おおおおい!!シカトぉぉぉ!!」
ルーが俺をぐいぐい引っ張る。
…あれ、ミキちゃんがルーのこと、見てる?
「あ、私日直だから先いくね!!バイバイ」
「…あ、バイバイ」
たたた、と急いで我らが通う白王学院に向かい走り去る。
「ふう、自分からいってくれたか」
ルーは冷めた目でミキを眺める
「…ミキちゃんって、ルーのこと、見えてるよ?」
ルーは固まり、不安げに
「見えてる…のかな?」
その様子が少し可愛かった。