〜2〜【蒼天の刃】
『ねぇソラ?』
『なによ?』
僕は気になっていることを聞いてみた
『君は何をしに…えっと…空からきたの?』
『今、天界で反乱がおこっているの…』
『はぁ?』
訳がわからなかった
『だから天界で反乱がおこっているの!』
『て、天界?』
『うん、天界!そこで私達の勢力の
「白夜」
と敵の
「漆黒」
が戦っているの』
『はぁ…それで君は?』
『私は地上にあるはずのの刀
「蒼天の刃」
を探しにきたの!』
僕は驚いた、彼女が言った刀
「蒼天の刃」
は僕の家にあるからだ
『ねぇソラ…その刀だけど…』
話そうとした瞬間だった
ドゴォォォン
『な、なんだ!?』
『この気配は…漆黒の…』
『蔵のあるところからだ…』
タッ
僕は走り出した
『ちょ、待ちなさいよ!』
タッタッ
『はぁはぁ…』
僕が蔵の前に着くと
『と、扉が…』
蔵の扉が吹き飛んでいた
僕は急いで蔵の中に入った
目の前には地下に通じる階段があった
『やばい…蒼天の刃が…』
『えっ…』
僕の後ろには追いついてきたソラがいた
『ちょ、ちょっと!今なんて…』
タッタッ
僕はまた走り出した
少し走ると広い部屋にでた、そこには1人の男が立っていた
『この刀を我らのものに…』
部屋の中心には刀が飾られていた
たが今その刀は男によって奪われようとしている
『待て!刀にさわるな!』
『もう遅い!』
男が刀に触れようとした瞬間
僕の後ろで
『顕現!
「白夜光剣」
!!』
ソラの声だ
僕が振り返るとそこには白く長い刀を持ったソラが立っていた
『あんた達にそれは渡さないわ!』
『だがもう遅い!』
ガシッ
男は刀をつかみ鞘から抜こうとしたが
『何!抜けないだと』
僕は聞いたことがあった蒼天の刃を扱えるのは世界で只1人だと
ピカッ
そして蒼天の刃は光りだした
シュンッ
『き、消えた?』
男は今まで自分の手の中にあったものを探す
ガシッ
『おかえり!』
蒼天の刃は僕の手の中にあった
『お前はいったい?』
『裕一って呼んでくれよ、ソラ?』
『なんで今刀が…』
『簡単だよソラ、この刀の主は僕だからさ』
それを聞いた男は
『そうかなら貴様を殺せば主は変わる訳だな?』
『まぁそういう事だね』
『そうか…いでよ!』
男が手をかざすと目の前に怪物が現れた
怪物は僕とソラをみてうなり声をあげている
『ゆ、裕一…///』
僕を呼んだソラの顔は少し赤い気がした
『なんだいソラ?』
『あなたは戦えるの?』
『まぁ少しは!あの怪物くらいなら余裕かな…』
『なら裕一!あの怪物をお願い!私はあの男をやるから』
僕は怪物と向き合った
そしてソラの存在を背中に感じながら僕は怪物に向かっていった
手に蒼天の刃を持って