4・侵入者
カタッ・・・
(ん?何だ?)
微かに音がする・・・
ヨヒラを起こさないように、ベッドから抜け出し音のした場所を探った。
(隣りか?)
三姉妹の家側の壁にカップを付けそこに耳をつける。
カサッ・・・
やはり何人か居るようだ。
刃引きしたショートソードを手に取り、テーブルの上でペーパーウエイトとしてる石を2つポケットに入れた。
ゆっくり隣りの家のドアを開け部屋に入り素早く人数を確認する。
「!?」
(5人か、多いな)
家探し?をして引き出しを開けていた侵入者、手前の2人の頭に剣を叩き込む。
切れないよう刃を落としているが、さすがに大ダメージを受けその場で倒れた。
(あと3人!外に出るか)
3人を誘導するように外に出た。
「・・・何者だ?」
「おいコソドロ、それはこっちのセリフだ!」
「もう1人女が居たはずだが?」
「知らんなぁー、隣りのモンだがそんな女見ないぞ?」
「ほう、隣りの道具屋か?割にかなりの戦闘センスだな?元は高ランクの団員か?」
「さあな」
(ヤバいな・・・この真ん中の男は別格だな)
右の男が掛かって来たのでポケットから石を取り出し、突っ込んでくる顔に目掛け叩きつけた。
もう一個の石を中央の男に向かって投げたが、かわされてしまった。
「なに?どうしたの?」
ヨヒラが小屋から出て来て来た。
(まずい!)
バックステップでヨヒラの側に跳ぼうとしたが、中央の男に蹴られ小屋の壁に叩きつけられた。
衝撃で身体から力が抜けた。
「何で!やめて!」
ヨヒラの服が剥ぎ取られ、首の横を締められ気を失う。
そのまま地面に転がすと、男は30センチほどの棒状の物を当てた。
蹴飛ばしてうつ伏せにしてまた棒を当てる。
「うむ、大丈夫か・・・」
そのあと俺の所に来て背中を切る。
棒を当てる。
「こっちも大丈夫か?」
服を剥ぎ取り蹴飛ばし上向にされる。あぁ、星がきれいだ・・・などとこの場に相応しくない事を考えてしまう。
「こいつも大丈夫だ。撤収するぞ」
いつのまにか賊は全員集まっていた。
その賊の前の地面に影法師が伸びた。
賊が後ろを向いた。
背の高いフードを深く被った人影が立っている。
優美な弧を描いた長剣をだらんと持っていた。
剣に月の光が反射し、2度ほど白光が煌めくと地面に2体の死体が転がっていた。
『!?』
おい!誰だ!
返事代わりに長剣が横薙ぎに振るわれる。
また1人地面に転がった。
残りの2人は咄嗟に下がり、左右に分かれ連携攻撃を始めた。
抜き胴を掛けようとしたが謎の剣士は咄嗟に前に出る。
柄頭で相手の額を叩いた。
顎が上がり首が現れた所に剣を当てて、回るように後ろに下がった。
首が飛び人血が吹き出る。
「その長剣は!貴様ザジか?その技は鷹の羽っと言う奴か?」
何処からともなく、また賊の仲間が7人ほど現れた。
(何人潜んでるんだ?キリがないじゃないか!)
“ザジ”っと呼ばれた謎の剣士は手前の武装した2人を甲冑ごと切り捨てると、小屋の屋根に飛び乗り去って行った。
腕も剣の性能も凄まじい。
「こいつらは大丈夫だ。アレは回収済みだ。邪魔も入った死体を回収し撤収するぞ!」
賊達も撤収して行った。




