表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天才×転生 〜コミュ力皆無の不老不死は普通を目指す〜  作者: 浪崎ユウ
第一章 リツィル、成長する

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

14/16

13話 初めての依頼を完遂する

※残酷な描写有り

※グロ表現有り

更新遅くなりました。


 ギルドに入って初依頼。

 パーティを組んだ方が良いとギルドの受付長であるロミユさんに勧められたが、もちろん断らせてもらった。通りすがる西南区の人々があちこちで噂を立てているのが聞こえてくる。最近S級冒険者になった新人、つまり僕のことだ…………もうやだ、ギルドに帰りたぁーい。


 依頼されたのは虎のようなA級の魔物、タイゲラの討伐。

 西南区内にある氷山近くの森の中に住み着いていて、被害があったらしい。



 僕としては討伐など殺伐とした仕事ではなく雑用でもよかったのに、ロミユさんの切迫したような説得に押されてしまったのだ。


 肉体変化によって作り変えた17歳の姿は噂になりすぎている。だが、元の3歳児の姿も警備隊に捜索されているかもしれない。

 なので、また姿を変えることにした。



 ウィンドウを操作してギフト【不老不死】による肉体変化を使用。もうちょい年上。今の姿であるリリツの兄ぐらいに見えるように。

 茶髪から金髪へ変え、目の赤色は変化なし。


 うん、この作業も慣れてきたな。


 20代後半ぐらいの見た目になった。もし知り合いに会ったとしても簡単に誤魔化すことが出来る…………。

 とか色々考えながら歩いていると、冷たい風が僕の体を吹き抜けた。息が詰まるような魔力。



「まさかこれが、タイゲラの魔力だっていうんじゃないよね………??」



 雪を巻き上げ、影が迫る。



 ゴオォオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!


 森の大木と同じぐらいの大きさの虎が目の前に立ちふさがっていた。山の冷気と共に聞こえた咆哮。大きな姿が襲い掛かってくる。爪が、僕の鼻先に迫った。



「ひっ、虎!!」



 足元の石に躓いて体勢を崩す。後ろに倒れ込んで奇跡的にその攻撃を回避。体を起こして敵を見据える。 が、デカい虎にビビらず戦えるわけないじゃん……!?

 こうなったら、タイゲラを見ずに、広範囲魔法で!!



「B級風属性魔法【鋭風】!!」



 巻き起こる突風でこの虎───タイゲラの巨体が吹き飛ばされた。そう、吹雪を裂きながら数十メートル飛んでいく。



「た、倒したのか……??」



 ガサガサッ。物音が聞こえ、勢いよく振り向いた僕。しかし、それはタイゲラではなかった。小柄で、清楚で、その背丈にしては大人びた────。


「子供??」


 現れたのは、少年。

 ストロベリーブロンドの短髪には、茂みを抜けてきたのか、大量の雪と葉が絡まっている。僕の跡をつけてきたようだ。


 ブラウスに、胸元には金色のブローチ。これ程高価な服は市場には出回っていない。


 ───もしかしたら、どこかの貴族なのかも。



「この魔法は……やはり貴方でしたか!! つい先日、私を救って頂いた方なのでしょう!?」



 第一声がこれだった。普通に意味わからん。

 助けたって、何の事だろう?



「えっ、ええと、あなたは、一体……??」



 よかった。子供相手だからか、そこまでつっかえずに会話ができそう、とほっとしながらも彼の返答を待つ。


「はあぁ……冒険者ならば自ら名乗るのが礼儀では?? 今回は私が先に話しかけましたし……西南地区外でサーペンティルに襲われていた時、助けて頂いた命の恩人様ですから、目を瞑ってあげます」


 助けたのは記憶にないけど……生意気だなぁあ、この子。めっちゃ上から目線。まあそういう年頃だろうし、この世界の常識もあるだろうけれど。なんか嫌な言い方だ。



「私はネア=ルンダ=レイノルズ。貴方は??」


「あっ、ええと……その……」


「答えたくない、と。では別に構いません。

────いや、それよりも今の魔法です!!!」


 ぐっと身を乗り出してきた。彼に積もった雪が僕に散ってとても冷たい。

 そんな事は気にしていないのか、ネアは無邪気でまっすぐに輝くその笑顔で、嬉々として僕に語った。



「どうやったらそのように美しく神のように完璧な魔法が描けるのか!! 一体それを誰から学んだのか!! 魔力濃度とその比率!! 全部、全部、全部、全部、全部!! この私にお聞かせ願いましょうか!!!!」



「………ハイ??」



 そこからだ。

 興奮した表情のネアが僕の体を触り、周囲を目まぐるしく、ぐるぐるぐるぐると回り続けて観察を始めたのは。


「魔力はとても高いようですね!!! 神の加護も付いているようですが、無難なところで言えば、光神様、豊神様の加護ですか!? いえ、その反応はハズレですね、残念」


「あのっ」


「うーん、体も引き締まっていて体術も中々の腕なのでは?? ならば魔法と組み合わせた戦い方もあるという事ですね!? ぜひ後で観察させてください!!」


「えっと」


「おお!! 魔法の残穢から見ても、このような構成方法は珍しいですね。国内でもなかなかいませんよ……独学でしょうか?? いやホント唆られる!!」


「ぁ………」


「ああ、そうか!! 先ほど使っていた風魔法は現代の唱法ではありますが、古代のモノに似たところがある!! なるほどこれはロマン!! ちょっと待って、今ノートに書き写すから!! 貴方本当に素晴らしいのですよ、わかってます!? 特にこの───」



 うん、僕が何か言う間はないらしい。というかこの子、僕に喋らせる気ないよね。

 なんか動物園の動物みたいでめちゃくちゃ恥ずかしいんだけど?? これいつ終わるんだろう、てか終わるのかなあ!?


 だめだ、心の声が漏れ出しそう。

 んーでも子供だしな。無理に断るのは良くない……いやこれ、やめさせた方がネアの為なのか!?



 結局、言い出せなかった。

 ひと段落ついたのは、日が落ち始めた頃。

 調べ足りないのかキラキラとした瞳を向けられるが、すっと目を逸らしてやった。

 熱狂的な魔法マニアなんだろう。ネアは自前のノートに記入を終えると、パタンと閉じて僕に向き直る。



「名も知らぬ素敵な冒険者のお兄様!! 是非とも!! 私の配下に───あっ、食事と寝床はちゃんと最高級の物を用意しますから安心してくださいね!?」


「ちょっとそれは」




 断ろうと僕は手を前に出す。

 すると次の瞬間、その右腕の、膝から先が消えていた。



「ァッ!? ウあぁ、あああ………!!!!」



 意味の持たない音しか出てこない自分の喉。襲う混乱。ふらつく視線の前に微かに見えるネアも何らかの怪我を負っているように見える。



 僕のせいだ、周囲の警戒を怠っていたから!! 常に展開しているスキル【超反応】も効かなかった。何にやられた!? 敵はどこにいる!?

 腕から感じる喪失感と寒気。さらに氷山近くであるために冷気のせいで視界も悪い。



「あの屑ニート、暗神アストラルの使者だな?」



 声が聞こえたと同時に、冷たく無機質なものが首元に触れた。地面に座り込み土下座のように俯いた僕の姿勢でも、ちらりと掠める黒い服。



 長く大きな武器を持つその男の姿は、まるで、




          死神。




 鋭くとても耐えられない痛みと共に、回転する視界。

 ようやく世界の回転が止まり目に映ったのは、僕の、首から下の体だった。



 




 …………僕、死んだ??















-----------13話情報開示-----------


◯リツィル=シグラッテ


種族:人間(保留:大賢者) 年齢:3(+17)

HP:5000

魔力:80000

知能:3000

体力:1000

適正魔法:火、闇

スキル:

【隠蔽】

【転生者】

【簡易浮遊】

【暗神の加護】

【超速学習】

【通訳】

【人間逸脱】

【腐縁】

【超反応】

【原悪】

【超演技】

【物理魔法干渉無効】

【空間探知】

+【魂原干渉】

+【身体強化・極】

+【肉体変化】


ギフト:【不老不死】【???】


称号:〈転生者〉〈頭脳明晰〉〈シスコン〉〈一匹狼〉

+〈神の使徒〉〈世界を渡る者〉



第一章完結です!!

また宜しくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ