師匠の教え
前からところどころ、「!?」になってますが、いずれ「!?」に修正する予定です
男Aは異能を使ったボールを、投げた…。あいつの異能は、『斬』の異能だと思う…
一か八か、そのボールを異能を使ってキャッチした。
「なんだ、あいつ!?俺の『斬』の異能をキャッチしやがっただと!?」
どうやら、俺の『柔』異能は柔道で言う『受け身』的な能力らしい…多分。
そして、『斬』の異能を俺の異能に変えて剣を造った…。
「怯むなぁ!逝けぇぇぇ!!」
(その台詞は、誰に言っているのだろうか…。)
瞬時に俺は、手下の髪をさっぱりさせてやった。
その時、左の方向から手下の男Aのボールが飛んできた…。
「顔に当たって死ねぇ!!」
ボールは、俺の顔に近づいてくる…。だが-
ダァァァァァン
一発の銃声が、俺に当たるのを止めた…。藤枝だ。
「サンキュー、藤枝!」
藤枝は顔を真っ赤にして頷いた…。
だが、藤枝に疲れの色が見えた…。多分、ボールを押し返すために多く力を込めたのだろう…。
「藤枝!ボールの軌道を少しだけずらす感覚で撃て!それなら、少ない力でキープできる!」
「はい!」
「おい…、隠れているやつを捕まえてこい。」
「わかりました。ボス」
さすがに、手が疲れてきた…。
物を振り回すなど、慣れていない…。
まぁ、最終的には殴り倒せばいいので、深刻な問題ではないのだが…。
問題は、ココロ…かと思ったのだが鉄パイプを振り回している男Bの攻撃をかわして、見事に腹に蹴りをきめているので戦力的には問題はないが、『剛』の異能の特徴がいまいちわからない…。
(まぁ、訓練してみればわかるかな…)
藤枝も、最初は慣れていなかったように見えたが今はもう、バ○オ4感覚で撃っている…。さすが、決勝戦に上って来た実力者。
(これなら、行ける!)
そう、思ったのだが…
「オラァ!これを見ろぉー!」
突如、男Cの大声によってそっちに気を取られた…。
男Cの腕には、春日が捕まっていた…
「春日ぁ!」
「トゥ-」
(だめだ…早く何とかしないと…(春日的な意味で))
※1)某芸人のネタが出掛かったので、聴かなかったことにした…。
「春日!テメェは何のために剣道をやってたんだよ!」
「春ですよー、春ですよー!」
なんか、頭のネジが外れかかっている…
「おい、聞いてんのか!?春日ぁ!」
「春ですよー、春ですよー!」
「おい…お前ごと、撃つぞ…?」
「おおお、落ち着いて!啓一君!」
「春-」
「ッツ」←(舌打ち)
満場一致の意見で、春日の口をふさぐことにした…。
「え~と、ドコまで喋ったかな…あ、そうだ…このガキが目にはいらねぇのか!」
春日は男Cに捕まっていた…うん、元通り…。
「春日ぁ!」
「さぁ、このガキを傷つけたくなけりゃついて気な…。」
(黙ってりゃ、調子に乗りやがって…!)
だが、流れは完全に敵の方に向いている…。
俺らは、ボウリング場をでて、人気のないところに連れて行かれた…。
そして-
「オラァ!」
「がはっ!」
「殺っちまえ!」
「オラァ、調子にのんじゃねぇぞ!」
「テメェ等…!」
「おっと、反抗するならこのねぇちゃんたちがどうなってもしらねぇぜ?」
ココロと藤枝がボスと呼ばれる男の腕の中にいる…。
春日は隣の手下Aに捕まっている…。
(あれ?俺って春日がまいた種を俺がくってねぇか?)
殴られ初めて、約15分…
「今日はこんくらいで勘弁してやらぁ…だが、女は連れてくぜ」
「テメェ…」
(15分ぐらい殴られてよく生きてるな俺…。)
「おい、テメェラ、引き上げんぞ…。そうだ、ねぇちゃん達を助けたかったら、一人十万出せ…そうすりゃ、返してやるよ。ハッハッハッ」
そういって、男は仲間の元に行こうとした…
(なめられっぱなしで終われっかよ…!)
「待てよ」
「何だぁ~?まだやろうってのか?」
「テメェら、アジトで首洗って待ってろよ…テメェら、再起不能にしてやんぜ…!」
「ほぅ、そいつぁおもしれぇ…最近潰れた○×ビル…そこが、俺らのアジトだ…待っててやるぜ?日にちが過ぎたら、ねぇちゃん達はどうなってるかわからねぇがな!」
男は、俺に背中を向け、立ち去ろうとした…
その時、無音で異能が飛んできた…藤枝が隠し持っていたと思われるサイレンサーを銃につけ俺の手に向かって撃ったのだ…。
男は、気付いてない…
多分、藤枝は俺があのまま傷だらけで動くことはできないということを考えて異能を撃ったのだろう…。
そして多分だが、
助けには来て欲しくはないのだろう…罠だとわかっているから…
だが、俺は助けに行く…俺がボウリングに行こうと言わなければこんなことにはならなかったハズだから…
その時、春日が我に返った…
「…あれ?俺、今まで…」
そして、春日は俺を見て…
「あれ!?何が起こって、服がぼろぼろなの!?」
「いや、ちょっと転んだだけだ…」
「ふ~ん…あれ?鷹取さんと藤枝さんは?」
「帰ったよ」
「…どうして、嘘つくのかな」
「はっ!?嘘じゃねぇよ」
「嘘だ!!」
なんで(※2)某アニメのノリでそういうことを言うのか…怖くて、だんまりするしか方法がない…。と、思ったのだが言うことにした…
「じゃあ、心して聴けよ?」
「あぁ…」
「お前が最初、カッコイイセリフをはいたのに、どっかに隠れてたあげく敵に捕まったかと思ったら、頭のネジがちょっとはずれかかって、一応、満場一致でスルーとかしたけど、そのまま人気のないところに連れてこられ、殴る蹴るの暴行を受けなおかつ、鷹取と藤枝が連れて行かれたんだよ!」
「マジかよ…」
「マジなんだよ!!」
「また、師匠の教えを守れなかったのか…」
「師匠の教え?」
※3)光龍槍とかロー○ライの力でもって発動する人なのかと、一瞬だけ考えた…
「あぁ、師匠の教えにはさぁ…」
※1)みなさんが、知っているはずであろうコンビ芸人です。
※2)「ひぐらし」の同級生の一人が主人公に放つ言葉です。
※3)「テイルズオブアビス」のラスボスが使う技です。