正体
これも、マシなサブタイトルが思いついたら、変更しようかなとおもっています。
戦いは終わった…
あのムカつく男を今、尋問している…屋上から吊らして。
「ほんと、勘弁してください!誰か、助けてくだ-」
刹那、ココロの足が男の目の前を通過する。
※「言ったらぶっころばすよ?」
「は…はい!」
「さぁ、はいてもらおうか?」
「けっ!誰がテメェなんかに-」
「ココロ、俺に剛の異能で蹴ってきてくんねぇ?」
「え?いいけど…?」
バシィィィン
「さぁ、これで殴られるかもしくは-」
ジャキン
「こいつをぶっ放されたくなかったら、吐けよ?あ、そうだ…あんた、名前は?」
俺は、後ろで座っていた女の子に聞いた…。
「えっ…?ふ…藤枝…百合花です…」
「藤枝さん、この異能の力は何?」
「えっ…と、『痛』です。」
(だから、痛みが悪化していったのか)
「わかった。ありがとう」
俺は、男に向き直った…
「さぁ、どうする?…あ、そういやあんたの力もあったな…なんて、力だ?」
「『貫』の能力よ」
ココロは言った。
「へぇ~、貫くんだ?面白そうだね~…?」
「ひ…ひぃぃぃぃぃ!」
(啓一君…Sだわ…)
わたしは、密かに思った…
なにしろ、啓一君の目が危ない…
「ちっ…!全然、はかねぇな…」
「はっ!当たり前だ!俺らは負けても、敵には情報をいわねぇんだよ!ましてや、誰が『将来、組織の天敵の力を持つお前を殺し、世界を俺らが征服する』なんて誰が言うかよ!!」
「……………」
「……………」
「……………」
藤枝さんもあわせて、全員が沈黙した。
啓一(え~、バカじゃん。何でベタなオチをやっちゃったのかな~)
ココロ(うわ~、正真正銘の馬鹿だわ~…。逆に、かわいそうになるんだけど…。)
藤枝(え~!?ベタすぎて…、え~!?)
てゆうか、世界征服とかベタすぎる…。
「あれ?藤枝さんは、何も知らなかったの?」
「はい…、脅されてたから」
「そーなんだー」
「じゃあ、そろそろ帰るか~。親も、心配してるだろうし…、当然、藤枝さんはもう自由だから、この戦いにでなくていいよ…?むしろ、もう嫌でしょう?」
「…。いえ、今回は迷惑をかけてしまいましたし…、手伝えることなら手伝います…。それに、その組織にイライラしてますし。」
強い人だ。強くてむしろ、怖い…。
逆襲を考える人なんざ、そうそういない。
「あ、そうなんだ~…」
「ま、とりあえず家に帰ろうぜ?俺は、疲れたよ。てか、ココロは力の発現に動揺しないんだな…?」
「え?動揺はしてるけど…?」
まったく、そんな感じには見えない…。
「あ、そうだ…。藤枝さん、メアド教えてくれない?連絡をとれるようにした方がいいだろうし…?」
「あ、わたしもわたしも~」
「そうですね。え~と、携帯はっと…」
俺らは、家に帰ったが…
翌日…
「うわぁ~…。そういや、忘れてたなぁ~。後片付けとか…」
学校の貯水タンクは、使えなくなり…屋上は、ひびがはいりまくっていて、いつ、屋上が落ちてくるのかわからない…。
そして…
「誰か!助けてくださぁい!!」
男を、下ろすのを忘れていた…。
そして、俺の隣ですさまじい風が起こり、野球ボールが男の頭に当たった…。
※アニメ版の「ハヤテのごとく!」の相手を脅す言葉…ぶっちゃけ、「ぶっころす」を優しい表現に変えた言い方。