第八話 二人の悩み
兵人街に来てから二週間がたった。最近は何かそれといったことも起きてない...うん!起きてない!二週間前、ヒカリが言ったことはどういうことなのだろうか。もしかして告白!?と思ったが違う意味での「好き」だろう。けどやっぱりそういうこと言われると意識してしまう。僕はヒカリのことはいい人だとは思っている。可愛いし。好きになっちゃいけないのに。彼女の時間は短いのに。彼女の時間を奪ってはいけないのに。段々彼女に惹かれていく自分が憎い。
図書室で燐と別れた後、ヒカリは一人で悶えていた。
「どうしよう!流れで告白しちゃった!]
鏡を見なくても顔が真っ赤になっているのが分かる。
「燐さんに迷惑だよね。あと少ししか生きることができない命だもん。」
それでも好きで好きで仕方がなくて、諦めきれない自分がいた。
さらに一週間後。例の轟音が鳴った。ファラムが緊急で全員を集めることになった。
「あ、燐さん、こんにちは...」
「ああ、ヒカリ、こんにちは...」
とっても気まずい。顔を合わせづらい。
「あれ~?燐さんとヒカリ、何かあったんですか~?」
クラミアが煽ってくる。
「『いや、何もなかったよ!』」
「息ぴったりじゃないっすか。さてはお二人さん...」
「こらこら、これ以上人のことを煽るんじゃない。」
サーシャが暴走するクラミアを止めてくれた。ありがたい。
「それじゃあファラムさん、説明をお願いします。」
「ああ。今回は『祈りの第十七怪物』が第一天空島に来るようだ。至急向かってくれ。」
「了解。それじゃあみんな、行くか。」
そしてみんなで飛行船に乗った。