第四十一話 How do you attack Devon?
無事に第七天空島に現れた「デヴォン:cell1822」(cellというのは『デヴォン』の複製体が何体目かということらしい。これで討伐記録を管理するようになった。)はヒカリと僕で討伐した。少し前の時のような異変は何もなく、ただただ「デヴォン」が攻めてきただけだった。
「ふ~今回も無事に終わったね!」
「本当によかったな~何もなくて。」
「これまで異常事態が多すぎて大変だったもんね!そうだ!私も『デヴォン』の本体の討伐に協力するよ!何か力になれることがあればいいけど...」
「それだったらヒカリも会議に参加してよ!役に立てることいっぱいあると思うよ~!」
「本当に!?それなら参加しようかな~」
「ぜひ頼むよ。みんなも歓迎してくれるよ。早速会議室に行こっか。第一天空島にあるから。ファラムたちもいるよ。」
「うん!行く!」
第一天空島に着いて。会議が始まった。
「今日からヒカリが協力してくれることになったからよろしく。」
「よろしくお願いします!」
「ヒカリも来てくれたか。よろしくな。」
「おーおー!この子が燐の彼女さんか~よろしくね!」
「紹介するね。この人は第二部隊の隊長のグレアさんだ。」
「よろしくお願いします!グレアさん。」
「グレアでいいよ~グレアで~あんまりさん付けは好きじゃないんだ~」
「そうですか...じゃあグレアちゃん、よろしく!」
「うんうん。それでもいいかも。よろしくね~」
「それじゃ本題に入るぞ。そろそろ兵器の案をまとめておきたい。最初の攻撃に使う兵器はとっても重要だ。何を使うかよく考えないと。」
「最初の案の砲撃じゃあダメなの~?」
「念には念をだ。砲撃だけで足りなかったら取り返しがつかない。というか計算したところ足りない。」
「最初っから燐たちを戦場に出させるのは~?」
「危険すぎる。初動で全員死んだら元も子もない。」
「燐くん...!案があるんだけど...言っていいかな?」
「いいよ。言ってみて。」
「ファム王国が使ってたみたいな兵器を作るのは?」
「いやいやダメでしょ~あんな危ない兵器使えないよ~」
「いや、アリかもしれない。」
「あれ!?」
「あれならかなりの威力が出るし、何よりソウ・ファムを捕まえているんだから製造法も聞けるはずだ。『デヴォン』を安定的に撃退できている今なら作れるし、制御できる。ファム王国は僕たち天空諸島軍と戦うために作ったから問題になったけど、『デヴォン』と戦うためだったら対して問題にもならないかも。ファラムさん、どう思います?」
「いいんじゃないか?上に聞いておく。」
「じゃあ上に許可をもらえたらそれで決定でいいかな?」
「いいと思う~」
「それじゃあそれで決定で。許可がもらえたら『デヴォン:cell1823』のコアを確保する。」
「了解」
「それじゃ今日のところは解散で。実行に移るのが一カ月後だろうからしばらくは会わないな。」
「じゃあね~」
「グレアちゃん、またね!」
「ヒカリちゃん、またね~!」
第六天空島に踵を返す。
四十一話、読んでいただきありがとうございました!
ファム王国がかつて行った禁忌に燐たちが片足を突っ込みます。燐たちもどうにかして「デヴォン」を倒したいから必死なのです。ということで次話もご期待ください!




