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この銀河を救いなさい。  作者: 自然発火
第二章 クラミア星を救いなさい。
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第四十話 いつも通り

もう燐くんが天空諸島に来てから一年とちょっとが経った。私たちは一つ、二つと年を重ね、来月には私は十七になろうとしていた。一年たっても生活は変わらない。時々来る「デヴォン」を殺して一か月もない平穏を手に入れる。こうして天空諸島は生き永らえていた。もともと十三島あった天空諸島も今やそのうち二島が墜ち、一つは荒れ果て治安が悪化し、さらにもう一つは一年前の戦いでさら地になっていた。機能しているのは九島のみである。そして「デヴォン」の襲撃も前回から一か月が経とうとしていた。まもなく「デヴォン」が攻めてくる。それは天空諸島軍も天空諸島に住む人々も知っていることだ。「デヴォン」との戦いで亡くなるものもいる。その人たちの屍の上に現在の生活が成り立っているのだ。戦いで死ぬ人をゼロにするには一つの方法しかない。「デヴォン」を倒すことだ。計画は燐くんが考えてくれているから私はそれまで天空諸島を守らないと。

「ヒカリ副師団長!『デヴォン』の分裂を確認しました!『デヴォン』の襲撃推測地は第七天空島です!」

「分かった。すぐに向かおう。みんな!『デヴォン』の襲撃だ!第七天空島に向かうぞ!」

「はい!」

今回も燐くんは戦いに参加するのだろうか。何度も無理はしないでと言っているのに。燐くんはどうしても戦場に立ちたがる。理由は話してくれない。けど燐くんがいるおかげで隊員の被害も少し減っている。燐くんは戦うのを辞める気がないから、戦わせよう。

「やっぱり今回も戦いに参加するんですね。燐くん。」

「そりゃあな。おおかたの『デヴォン』討伐の作戦も決まったし、あとは準備だけだ。」

「『デヴォン』の討伐って...本体の?」

「そりゃそうだ。ずっと倒す方法を会議してたんだからな。分裂体のほうは楽勝だろ?」

「そうですね。異例中の異例が起きない限りは燐くんが倒せますもんね!」

「いや、ヒカリも協力しろよ?」

「分かってるよ!もちろん協力するよ!燐くんのそばにいたいし...」

「本当に僕のことが好きなんだね。まあ僕もヒカリのことが好きすぎて戦場に立ってるわけなんだけど...」

「ん?何か言った?」

「いや、何も!」

好きな人に万が一がないように僕も無理やり忠告も聞かずに戦場に出ている。それはちょっと言いたくない。

「じゃあ今回もサクッと倒しますか!」

「できるだけすぐに終わらせるぞ。被害がやばいことになる。」

「大丈夫だって。私たちがいつも通りの倒し方でいつも通りにコアを壊すだけだから!」

「そうだな。じゃ、行くか。」

「おー!」

第七天空島に降り立つ。

四十話、読んでいただきありがとうございました!

今日はちゃんと投稿できました!

ヒカリが副師団長になり燐は?って感じですけど、次話で「デヴォン」と戦います。お楽しみに!

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