第四話 兵人種
会議室のある第一天空島から出て半日後、兵人種のいる第六天空島についた。そこからファラムについていくと、兵人街という町についた。
「おーい、ヒカリ、クラミア、サーシャ来てくれ。」
ファラムが呼ぶと三人の少女がやってきた。見た瞬間驚いた。
「にん...げん...?」
そう兵人種は本当に人間に似ていた。しかも同じくらいの年齢、十三、四くらいだろうか。
「初めまして!ヒカリ=クレタです。燐少佐、これからよろしくお願いします!」
「およ~?君も同じ種族なのかな?」
「別の星から来たって言ってたでしょ。」
三人が交互に話しかけてきた。
「順番にヒカリ、クラミア、サーシャだ。燐、こいつらを頼むぞ。」
飛行船の中で聞いたが、兵人種は十五から十七の間には戦死してしまうらしい。そういろいろ思い出していると自分の名前をいうのを忘れていたことに気づいた。
「燐です。君たちの管理を任された。これからよろしく。」
自己紹介を終えるとファラムが話し出した。
「早速だが仕事だ。第三天空島に『祈りの第十七怪物』が近づいてきている。四人とも第三天空島に向かってくれ。」
そうして飛行船に乗った。そうするとヒカリが話しかけてきた。
「燐さんはどこから来たんですか?この星の人ではないと聞きましたが...。」
「僕は地球という星からきて...」
僕はこれまでの経緯を説明した。
「そんなことがあったんだ...ごめんね?辛いこと話させちゃって。」
「いいんだよ。もう終わったことだから。」
「それもそっか。これから仲良くしてくれると嬉しいな。」
「うん。よろしくね。」
なんだかんだヒカリと仲良くなることができた。けどこの子もいつ死んでしまうのかわからない。できるだけ長く彼女を生かしてあげたい。そう誓った。
しばらくしてファラムが僕たちに声をかけてきた。
「おい、第三天空島についたぞ。」
外の景色を見ようと窓を覗くとそこには蠢く何かがあった。
ついに怪物が現れました!兵人種の話は今度詳しく書いてみたいと思います!