表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この銀河を救いなさい。  作者: 自然発火
第二章 クラミア星を救いなさい。
36/42

第三十六話 「デヴォン」の倒し方

第四天空島に向かっている途中、どうやったら「デヴォン」を倒せるか考えた。第五部隊の隊長が言った通りに燐くんの方法で倒さなくてもいい。自分なりの方法を考えて倒そう。うーん。「デヴォン」の弱点が思いつかない。

「これまでの倒し方が一番楽だったからなぁ。」

燐くんがいない今、その倒し方を実行できる力もない。結局第四天空島に着いても「デヴォン」を倒す方法は思いつかなかった。

「デヴォン」との戦いが始まって、私も一回コアのあるあたりを斬ってみたが、硬く、少ししか刃が通らなかった。どうすればいい?燐くんとみんなで見つけたこと「再生スピード」には限界がある。だから素早く「デヴォン」を斬ることができれば倒せると思うのがそのようなスピードを持つ人はいない。

「ヒカリ...大丈夫っすか?」

「クラミア...」

「ヒカリ、私たちもいるっすから。もうバリバリに使っちゃってください!」

「クラミア...ありがとう。」

そうだ。確かにそうだ。みんな個々の力が「デヴォン」に届かなかろうとみんなの力を借りて戦えば勝機はあるかも。約半年前まではそうやって倒してたのだから。よし。いける!

「クラミア。これから大変になるかもしれない。協力してくれる?」

「もちろんっすよ!サーシャも呼んできますね!」

クラミアが駆け出す。本当にいい仲間を持った。

そして十分後、私たちは再び戦場に立っていた。今度は第四部隊のみんなと共に。

「みんな!まずは各々の武器で『デヴォン』の体力を削るんだ!できるだけコアの部分を集中的に攻撃して!」

一斉にみんなが攻撃を開始する。「デヴォン」は身動きが取れなくなる。その間に「デヴォン」のコアを斬れる位置に移動しなくては。移動してまず一撃、「デヴォン」を斬ってみる。

「柔らかい!?」

驚いた。前に斬ったときよりも格段に「デヴォン」の肉体が柔らかい。これならいける!体を捻る。思いっきり剣を振る。「デヴォン」は真っ二つになり、しばらくして灰になって消えていった。


二十分前、まだヒカリが「デヴォン」をどう倒すか思い悩んでいるとき。第一天空島に「デヴォン」が現れた。それも人為的に。ファム王国の残された兵器「ケイ」から「デヴォン」のコアを取り出し、それを第一天空島に落とした。第一天空島に落ちた「デヴォン」のコアは肉体の再生を始め、元の姿に戻った。しかもその時、ファム王国の第一天空島への侵攻が始まった。天空諸島軍の第二師団、第三師団が送られたが、「デヴォン」と戦った経験がない二つの師団は劣勢に陥っている。それがファム王国の侵攻に重なり、十分ほどでファム王国は第一天空島の半分ほどを占領した。しかしそんな劣勢は瞬く間に崩された。ファム王国軍の人々は()と交戦してすぐに気絶させられ、首謀者のソウ・ファムは()と交戦してすぐに捕まり、拘束された。そしてソウ・ファムからの情報によるとファム王国の技術によって強化された「デヴォン」のコアを()は一撃で貫いた。「デヴォン」は灰になり、ファム王国の人々は敗北を察した。そのまま()は第五天空島へと向かい、ファム王国を降伏させ、ファム王国を完全に制圧した。戦い抜いた()の剣を持つ手を見ると、その腕は銀色に輝いていた。()はその後、第五天空島を去り、第一天空島へと帰っていった。

三十六話、読んでいただきありがとうございました!

察しの良い読者ならもう分かるでしょう。異常です。(以上です。)

次話もお楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ