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この銀河を救いなさい。  作者: 自然発火
第二章 クラミア星を救いなさい。
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第二十八話 第四部隊初の戦い

ヒカリたちの部屋のほうへ向かうとすでにみんな起きていた。

「燐くん、おはよう!」

「ああ。おはよう。と言いたいところだけどすぐに戦う用意をしてくれ。ファム王国が今日の早朝に宣戦布告してきたと第五部隊の隊長から聞いた。すぐに前線に向かえとのことだ。」

「分かりました!すぐに用意します。」

「じゃあ昨日会議した場所に集合な。」

「ほいほい~」

「そんじゃ解散しますか。戦いにちゃんと備えておけよ。」

「うん!」

そういって元の部屋に戻る。ここ、天空諸島に着いてからずっと使っている剣。できるだけ身軽にするために多くの荷物は置いていく。準備はできた。戦場に、向かう時だ。


十分後、ヒカリたちと合流し、第十二天空島の前線に向かうと、遠くにファム王国の飛行船が見えた。

「敵襲だ!総員、構えろ!」

第五部隊の隊長が叫ぶ。するとファム王国軍の中には目を疑うようなものがあった。

「は?ロボット...?いや違う。巨人の形をした兵器だな。」

「うわあ...でかすぎる。」

「けどまだあれが『デヴォン』のコアが使われている兵器とも限らない。とりあえずああいうタイプの兵器は中に操縦している人がいるはず。だから速攻叩くぞ。」

「うん!」

飛行船で兵器の真上まで移動する。他の天空諸島軍の飛行船はファム王国の飛行船と砲撃戦を行っている。

プルル。

電話が鳴る。

「はい。燐です。どうしましたか?」

「燐か。第五天空島に巨人が接近している。おそらく奴らが作った兵器だろう。ファム王国によると名前は『カイト』と『ケイ』だそうだ。ファム王国の歴代国王の名前だな。」

「第五天空島ですか。こちら第十二天空島にも同様の兵器と思われるものが接近しています。これから抗戦する予定です。飛行船部隊はすでに戦闘を始めています。」

「第十二天空島もか。どうやらファム王国軍の軍隊自体は第四、十天空島にも来ているらしい。ちなみに善戦しているそうだ。」

「じゃあ僕たち次第って感じですか。分かりました。ファム王国軍を撃退してみせます。」

「燐、第十二天空島は任せた。」

電話を切る。

「よし。みんな、行くぞ!」

「おーっ!」

飛行船から飛び降りる。バランスを取りながら兵器の頭に着地する。とりあえず一回剣を振り下ろしてみる。

「やっぱ固いな。壊すのは無理だ。操縦してるやつをさっさと見つけるぞ!」

兵器全体に走り出す。探し始めて五分、クラミアが声をかけてきた。

「おーい、みんなここ怪しくないっすか?」

兵器表面の柄と同じように見えた。だがクラミアが指を指したところには円形の線が入っていた。

「ナイス!多分これだ!」

円のふちに剣を差し込む。

「思いっきり引き上げるから開いた瞬間突撃してくれ!」

「うん!」

「よし。じゃあいくぞ?せーのっ!」

思いっきり引き上げる

予想通り円形の部分が音を立てて開く。

「いた!」

ヒカリがすぐに操縦士と思われる人に攻撃する。その人は気絶して、兵器は動かなくなった。」

「やったー!」

しかしそんな喜びも束の間だった。急に兵器が動き出した。

「わわっ。どうして動いてるの!?」

「分からない。けどこの兵器は逆方向、つまり第十一天空島に向かって進んでいる!」

「そんな...どうして?」

「おそらく操縦士が操縦できなくなったら退却するように仕込まれていたんだろう。このままだと袋叩きに遭うから出るぞ!」

全員で出口に向かって走り出す。兵器の外に出るとないはずの飛行船があった。身構える。敵のものかもしれない。

「全員、気を付けろ!」

飛行船の扉が開く。武器を構える。しかしそこにいたのは某第五部隊の隊長だった。

「おうおう、助けに来たぞ。早く乗れ。」

「ありがとうございます。みんな!早く!」

飛行船に慌てて乗り込む。

「よかった~!」

「隊長さん、助けてくれてありがとうございました!」

「あ、ああ。まあ隊員を守るのも司令官としての仕事だからな!」

はっはっは、と笑い出す。

「とにかくあの兵器はファム王国に戻りましたし操縦士も捕まえました。実質的にあの兵器を無力化できたといっても過言ではないでしょう。」

「そうだな。燐含めみんな、お疲れ様。後は俺たちに任せろ!」

「本当に頼みますよ。砲撃戦で負けたら元も子もないですから。ちなみに隊長は仕事してたんですか?」

第五部隊の副隊長が話し出す。

「いや、この人何もしてないっすよ。全部俺に仕事を投げつけて...」

「わー!わー!わー!ちゃんと仕事した!仕事したから!」

「まあとりあえず帰りますか。第十二天空島に。」

「うん!」

ヒカリが笑顔で元気よく返事する。今回こそは天空諸島をそしてこの笑顔を守ることができて本当にうれしい。

二十八話、読んでいただきありがとうございました!

さあ今回も某第五部隊の隊長のネタを引きずる形になってしまいました。(ちゃんと話も進めたからいいよね...?)とりあえず第十二天空島での戦いはひと段落!ここからは少し第五天空島の話を織り交ぜつつこの話を進められたらなと思います。

日曜日投稿で頑張りすぎたせいで明日投稿できるか微妙です。助けてください。とりあえず5月26日にキリがいいところまで投稿できてよかったです!

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