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この銀河を救いなさい。  作者: 自然発火
第二章 クラミア星を救いなさい。
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第二十四話 最悪の想定

飛行船に乗り込んだ。入るとすでにファラムがいることに気が付いた。

「おう。燐。戻ってきたか。」

「ファラムさん。お疲れ様です。」

「燐もお疲れ様。それより燐たちの正式な軍の所属が決まったぞ。」

そういえば僕がこの天空諸島で目覚めてからずっと建前で少佐の職をもらってから、師団やらなんやら関係なく飛び回っていたから忘れていた。

「ということで、燐中佐には第一師団第四部隊の隊長を務めてもらう。」

「え?ど、ど、どういうことですか!?この前目覚めたばかりで一部隊の隊長だなんて!」

「まあお前は強いし、これまでの功績もあったからな。上も了承してたぞ。」

「まじすか...」

「あとついでにヒカリは燐と同じ部隊で副隊長な。もう一つヒカリはこれから少佐だからな。」

「え?え?え?」

ヒカリも混乱している。無理もない。戦いが終わって、ファム王国がいろいろやっていることが分かって帰ってきたらこれだ。ファム王国のことでただでさえ混乱しているというのに。

「燐たちはこれから一回第六天空島に戻って、兵人街からクラミアとサーシャを連れてきてくれ。その二人もこれから燐の部隊に所属だからな。回収したら第十二天空島に向かってくれ。いいか?」

「分かりました。けど...第十二天空島って確か今...」

「ああ。この前の戦いの後、一気に人口が減ってな。いまや『廃れた島』なんて言われている。けどその島もまだ復興の余地があるから大切だ。治安維持も兼ねて行ってきてくれ。お前らは第十二天空島では有名だからな。命をかけて戦った英雄として。」

「そうなんすか...」

「俺は一番天空島に戻って臨時会議だ。ファム王国をどうにかしなければな。それじゃあ行ってくれ。」

「了解です。」

返事をして飛行船を動かす。第六天空島へ兵人街に向かって飛んで行く。

「燐くん、ファム王国のことなんですけど...」

「ん?どうしたの?」

「燐くんはファム王国が何をやっていると思ってる?」

「まあ最悪の場合だがファラムの言ってた通り、兵器を作っているのは確実だ。それで天空諸島軍に戦争しようとしてるのもな。おそらく攻めてくるなら第五天空島だな。あそこはファム王国の初代国王のカイト・ファムが処刑された場所でもあり、天空諸島軍とも何度も戦闘を繰り返した場所だ。けど問題は二か所目だな。他にファム王国が絡んだ天空島はない。ということは予想もできないから近隣の島全部に警備をつけようとしているんだろう。」

「なるほど、だからファラムさんは第十一天空島の周りの四つの島に警備を...!」

「そして最悪の最悪、第五天空島が取られたらおそらく第一天空島を攻めてくる。天空諸島軍の司令部があるからな。あそこを潰されたら事実上天空諸島軍は終わりだろう。」

「そんな...」

「まあ最悪中の最悪の話だからあんまり真に受けないでもいい。それよりも()()が怖いな。」

「暴発って?」

「ファム王国が作っているとされる兵器には『デヴォン』のコアが使われている。そしていま『デヴォン』の肉体は死んでいる。ということは...」

「あ!兵器にあるコアから『デヴォン』の肉体が再生して暴れだすかもしれないってこと?」

「そうだ。それが一番怖い。そんなのが第一天空島なんかで出されたらファム王国も天空諸島軍もひとたまりもないだろうな。」

「ひぇっ」

「まああんまり怖がるな。まずはファム王国に一個も島を取らせないことを優先しよう。」

「うん!」

飛行船が第六天空島に着く。ドアが開いた瞬間二つの影が飛び出してきた。

「おかえりー!」

ハクとサイだった。

「『ただいま!』」

ヒカリと二人で返事をする。どうにかこの平穏を守り切りたい。

二十四話、読んでいただきありがとうございました!

ぜひコメントやら評価やらも読んでくれたらしてほしいのですが、そんなことは置いといて。

とても第一部よりも平和でございます!ファム王国さえなければですけどね。こっからファム王国が暴れだします。ぜひ次話もご覧ください!

一日三話目!

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