第二十一話 ケイ・ファム
ファラムから電話を受けた後、僕はヒカリの部屋に向かった。
「ヒカリ、ファラムから電話を受けた。第五天空島に『祈りの第十七怪物』が襲撃してきたそうだ。ファム王国軍が先に着くらしい。」
「うん。分かった。行こう!」
飛行船に乗り込む。第五天空島に向かう。
「燐くん、昨日色々調べてたけど何か良いのありましたか?」
「ああ、まあ気になる点といえば一回『デヴォン』が行方不明になっていていまだ見つかってないことと、ファム王国は何度か第五天空島を攻めていて、今回も騒ぎに乗じて乗っ取るつもりかもしれない。」
「たしか私たちが小さいときに会ったことですよね。」
「ああ。10年前だな。一応警戒はしておいたほうがいいかもしれないな。剣は持ったか?この前作っといたやつ。」
「うん。ちゃんと毎日そっちのほうでも練習してるよ!」
「そうか、偉いな。いつも練習の時に使っている剣より重いし、ちゃんと振っておかないと本番の戦いでうまく使えないからな。」
「む~他に何かすることがあるでしょ?」
「ああ。分かった分かった。」
ヒカリの頭を撫でる。そうするとヒカリが喜ぶ。とても可愛い。
「ん~!えへへ~」
「おいおいいちゃついてないでほらもう第五天空島だぞ。」
ファラムが教えてくれた。
「『分かりました。』」
「おう。頑張ってくれ。俺らも後ろから援護する。」
「そんじゃ、ヒカリ、行くか!」
「うん!」
ファム王国軍と思われる人たちがもう戦っている。
「ファム王国の皆さんですか?天空諸島軍です!援護に来ました!」
「ああ、天空諸島軍の方々ですか。こんにちは。二代ケイ・ファムです。この度はよろしくお願いします。」
「よろしくお願いします!」
ヒカリが返事をする。今、名乗った通りこいつがファム王国を治めている王、ケイ・ファムなのだろう。
「それでは早速戦闘に参加してくれると嬉しいのだが...」
「分かりました。必ずや『デヴォン』を討ち取って見せましょう。」
「おお、では頼むよ。」
「ヒカリ、行くぞ。」
「うん!」
第五天空島での「デヴォン」との戦いが始まる。
第二十一話、読んでいただきありがとうございました!
ちゃんとファム王国と協力して「デヴォン」を打ち倒すことはできるのか。二十二話をお楽しみに!




