第十九話 崩れる平穏
「祈りの第十七怪物」の本体を殺す方法はある。コアを破壊すればいい。けどそこに至るまでの手段がない。「祈りの第十七怪物」の再生能力を対処する方法がない。本体を傷つけることができた歴史はない。けどいつか殺す。クラミア星を救うんだ。
「燐くん、今度一緒に兵人通りに遊びに行かない?」
「うん、いいよ!楽しみだな~何気に兵人通り回ったことないから。」
「そっか~楽しみにしててね!」
「うん!」
ドーン。
一か月ぶりのあの轟音。また「デヴォン」が攻めてくる。そして電話が鳴る。ファラムからだった。
「はい、もしもし。」
「燐か。さっきの音を聞いたな?『デヴォン』が攻めてくる。あともう一つ第十一天空島にファム王国という国がある。ファム王国は今回の戦いにも参加するらしい。しかしそこの国が何か怪しい動きをしているようだ。警戒して挑め。『デヴォン』の動きは随時報告する。」
「了解です。」
電話を切る。
「『デヴォン』が攻めてくるそうだ。あと第十一天空島のファム王国って知ってるか?なんかそこの国が絡んでくるらしい。」
「ファム王国...」
「何か知ってるのか?」
「いや、前からずっと黒い噂が流れている国だよ。『デヴォン』を戦争に使うとか、新兵器を作って天空諸島を滅ぼすとか。」
「いや、やべえ国じゃねえか。それ。とにかく気を付けたほうがいいな。」
「そうだね...」
「とりあえず練習してますか!」
「うん!」
また練習に戻る。結局その日はファラムから連絡は来なかった。
第十九話そして第二部二話、読んでいただきありがとうございました!
こっからちょっといろいろこねくり回そうかと思います!




