第十八話 平穏
「りーんーくん?何してるの?」
「おお、ヒカリか。仕事だ仕事。この前の戦いの情報まとめなきゃいけなくてな。ヒカリが兵人種の剣を使えなくなってたのは驚いたぞ?まあ死んだと思ってたのにこの部屋に入ってきたときもビビったけどな。僕も死んじまったのか?ってな。」
「私も自分が死んだものだと思ってたから起きたときはびっくりしたよ。けど生きててよかった。また燐くんに会えたし。結果的にその...付き合えたしね?私もなんで生きてるのか不思議だよ!だけど今が幸せだからすごい嬉しい!」
「ああ。そうだな。僕も嬉しいよ!もう会えないと思ってたから。けどもうそれも二か月前のことか~」
「そうだね~ああ~本当に幸せ~」
「けどヒカリ、そろそろ『祈りの第十七怪物』が分裂して攻めてくるだろうな。ヒカリも戦うなら剣の練習をしなきゃだな。」
「うん。戦う。燐くんにばっか頼ってられない。私も天空諸島をあの子たちを守るために戦う。」
「よし。じゃあ練習するか!」
「うん!」
庭へ向かう。その途中ヒカリが手を差し出してきた。
「ん。」
何のことかわからなかったが、すぐに理解して手を握る。そして庭に着いた。
「これ木刀つって練習に使う剣だよ。さて練習、始めるか。」
「うん!」
初めはゆっくり打ち合う。ヒカリはあまり「人間」の武器に慣れてないから。段々ヒカリも打てるようになってきた。徐々にスピードを上げる。いつぞの戦いのようなスピードが出る。激しく打ち合う。ヒカリは本当に慣れが早いな!けどー
ポカッ。
「あ、痛た!」
隙ができたら攻撃する。
「うう~また負けた~」
「けど結構強くなったな。もうたぶん『祈りの第十七怪物』と戦えるくらいには強いぞ?何なら兵人種のときより強い。」
「あ、ありがとう!」
次からはヒカリとともに戦うことになりそうだ。彼女を絶対支える。次こそはこの誓いを守り抜く。
第二部始まりました!ヒカリが死んで?から二か月後の世界です!燐はヒカリと付き合い始め、一回は「デヴォン」を退けることができた。なんとか掴んだ平穏をどんどん広げていく、そんなお話にしたいです!いずれヒカリが生きてる理由を明かそうかなって思います。
第十八話読んでいただきありがとうございました!




