閑話 因果応報と神罰
……ここは世界の最果てにあると言われている世界神樹 ユグドラシルの天上にて神々が住まう場所。
その世界の最上位に君臨する光輝きながらも実体のない神、創造神ジェネスが自分の宮にある中庭にて人界の様子が見られる立派な水鏡を使い地球からこの世界へ自らの加護と力により転生させた女性…金山エリもといミノリ・カナエの様子を見ていた。
「う~ん……まさか私が創った島にクロウドの青年が流れつくとは…しかもミノリがその青年と一緒に住もうと誘うとは…思いもしなかった…。
というかクロウド一族に生き残りがいたとは……この事をニーケが聞いたらさぞかし喜ぶだろうな」
創造神ジェネスは至極心配した。
周りに誰もいないとわかるとその場にて狼狽え叫びまくった。
「あ゛あ゛あ゛ぁぁぁ~~~っ!!!
ミノリィ~~危機感というものを持ってくれぇ~!
一緒に住む者は男なんだぞ!!
男女と一緒に暮らすのはすごく危なっかしいんだよ!
あ゛あ゛ぁぁ~~私自ら人界に降りて注意したい!!」
思った事を叫び、ふと我に返った創造神ジェネスは深くため息をついた。
「でも……それはダメだ。
神自らこの世界へ降りる事は禁じられてるからな…。まぁ、とりあえずあのクロウドの青年にはたっくさんの注意書きの手紙送ったから大丈夫。うん、大丈夫だな」
※その後ミノリからその手紙を送るのやめてと注意されてしまい、しばらく神様は落ち込んだ。
冷静さを取り戻した創造神ジェネスの元に使いの者が手紙を持ってやって来た。
「ジェネス様、地球の神様からの文をお持ちしました」
「ん、あぁそうか。その場で読んでくれないか?」
使いの者に地球の神からの手紙の内容を読んでもらった。
「___以上でございます」
「……ふっ…ハハハハッ!!
そうかそうか!あの地球の神、中々良い仕事してるじゃないか!
ふぅ…下がってもいいぞ」
「はっ」
使いがこの場から去ると創造神ジェネスは気分が良くなり、水鏡でミノリの様子を見る。
「この事をミノリに言うべきか…いや、やめとくか。
もう前の世界の事なんて忘れてミノリはこの世界で幸せに暮らしてもらいたいからな。
それにあんな屑共なんて私にはどーでもいいな!」
地球の神からの手紙の内容はミノリいや金山エリが亡くなった後の事だ。
父親は虐待・殺人の罪により警察に逮捕された。
彼女を助けなかった人々はその後地球の神の力により小さな不幸続きとなった。
そして彼女の職場の偉い者達は皆逮捕され会社は倒産した。ミノリの職場の仲間は次の仕事を探し求めてるが中々見つからず、見つかっても前のミノリと同じ辛い目に遭っているとの事。
いずれその人達は路頭に迷う事となるだろう。
「地球の神ちゃんとやってくれたんだな。
あースッキリした!
この話、地球の創作でいうざまぁ系小説になるな!
中々良いストーリーだな!
まぁもっとそいつら不幸な目に遭えばいいけどね!」
創造神ジェネスは気分良く外へ出て神界を視察しに行った。
他の神々は創造神ジェネスがやって来た事でかなり緊張が走った。
「おっ仕事ちゃんとしてるかー?
ほどほどに頑張ってねー」
「「は……はいっ!」」
創造神ジェネスはそう声をかけながら後にした。
「…創造神様、ずいぶんごきげんだね?」
「まぁ機嫌良いのは悪くないんじゃね?」
神々はそんな創造神ジェネスに困惑しながらもとりあえず仕事をこなす事にした。




