4話 異世界の島で畑と食材作り
まず最初に畑に必要な道具を創造したらその辺に落ちてあった木材と黒い石で数種類の農具がすぐに出来た。とても丈夫に出来ているな。さて問題は…野菜の種とか苗だけど、創造したら出てくるかな?
まぁ試しに創造するか。
すると目の前に色んな野菜の種と苗が入った籠が出てきた。
「おーやってみるもんだなー。よしこれで畑仕事やるぞー!」
昔本や農業番組とかで見てた通りに私はそれらを見様見真似で鍬を振り下ろし畑の土を掘り起こす。畑を耕し、土が柔らかくなった。あとは畝を作り、そしてその畝の山を平らにする。
これで畑の準備が出来た。
さて畑に何植えようかな?
てか今季節どうなってんだろう?
春みたいに温かいし、夏みたいに植物の緑は青々としてるし、秋みたいに涼しい風吹いてるし…んー今季節何なのかわからないなぁ。
あ、また空から紙…いや手紙が。
私が困っていたらすぐに手紙届けて来るなぁ。
ありがとうございます神様。
何々…。
『この畑はどんな季節でも植えた作物はちゃんと実るんだよ!
まぁ天気とか気温によって採れる量・大きさ・品質とかは変化するけど、それでもこの島の畑なら数カ月ほどかかる作物がなんと一カ月ほどで実るんだよ!
何でも植えてみて野菜の他に果物も育ててみてね!』
「そんな早く実るの!?
…まぁこの世界で前の世界と変わらない作物が採れて食べられるなんて良い事だよな。
よし植えてみるか」
私の記憶を頼りに一緒に植えてはいけない野菜は離れた所から植える。果物も育ててみたく欲しいなーっと頭に思い浮かんでいたら目の前に果物の種が入った袋と苗木が数種類も出てきた。
畑全体に野菜や果物の種や苗、苗木を植え、最後に少なめの水が入ったじょうろで水をあげた。
これで畑の準備万端だ!
「どんな作物が生えるか楽しみだな。
おっとそうだ、確かバモゥモとヘラゴートのミルクは冷蔵庫に入れて消毒してたな。
そろそろ消毒終わったか確認しに行くか」
私は小屋に入り、冷蔵庫に消毒完了の文字が映されていたため開けてみた。
バモゥモのミルク瓶が三本、ヘラゴートのミルク瓶が一本入ってある。
バモゥモのミルクが入っている大きな瓶に触れるとよく冷えてあった。私は創造を使って途中拾った太い木材一本でコップを生成し、これでバモゥモのミルクを掬い、一口飲んでみた。
「___美味しい…」
バモゥモのミルクは前の世界の牛乳よりとても味が濃厚でまろやか、甘味があるの口当たりがさらっとしている。一杯で終わりにするつもりだったが私はもう一杯だけとついおかわりしてしまった。
「__ぷはぁぁー!美味しい!
…一つは普通の大きさの瓶に小分けして飲料にして家の冷蔵庫に入れるかな。
残りのバモゥモのミルク瓶は魔法道具で加工して乳製品でも作ってみるか」
私はとりあえず残りのミルク瓶を運んで魔法道具に近づけてみるとその道具はミルク瓶ごと吸い込んでしまった。思わず私は驚き一歩退いてしまった。
道具は動き出し、液晶パネルが浮かび上がってきた。
液晶パネルには加工品名が映し出されている。
とりあえず私は試しにヨーグルトを選択すると道具がまた動いた。そして一分たたないうちに完成したヨーグルトが入ったガラスの器が出てきた。
私はそれを受け取り、味見に指でヨーグルトを掬い舐めてみる。
「___美味しい!」
舌触りがなめらかで味はミルクに比べてかなり濃厚。ほんのり酸味が加わってさらにミルクの味が引き立たせている。これは今まで生きてきた中でとびきり美味しいヨーグルトだ!!
「ヨーグルトでもこんなにも美味しいなんて…!
他の乳製品も作ってみよう!」
ヨーグルトの他にチーズ・バター・生クリームなど加工し少し味見したらどれも前の世界のと比べて断然異世界の乳製品の方が美味しい!
「これからはこれらを使った料理を考えてみよう!
なんか楽しくなってきたな!」
次にヘラゴートのミルクを飲んでみた。
バモゥモのミルクと比べて少しあっさりしているな。でも青臭い匂いが少しキツイな。
よし、これも試しに魔法道具へ入れて加工してもらおう!
出来上がったヘラゴートの乳製品を食べてみるとそのままミルクで飲むより多少マシになったと思うが……やっぱバモゥモのミルクの方が私の口に合うな。
あ、でも、ヘラゴートのミルクで加工したヨーグルトはわりと好きな味かも。匂いはキツイけど。
さてミルク全部を飲み物サイズの瓶に入れたり乳製品に加工したがこれらを家の冷蔵庫へ持っていくのは大変だ。
「あ、そういえば…」
神様が私を転生させる前に私に加護をくれた時にうっすらだけど魔法・スキル?とやらの使い方を教えてくれたような…。
確か持ってるスキルの一つが自分や相手の能力を知る事ができるものがあるとか。
言葉や心の声を出したらそれに応じて発動するらしい?
確かこうだっけ?
「“鑑定”ミノリ・カナエ」
すると目の前に液晶画面のようなものが現れた。
突然現れた事で私は驚きながらもおそるおそるとその画面に書かれてあるものを読んで見た。
名前:ミノリ・カナエ
性別:女
種族:人族(異世界転生者)
年齢:18歳
職業:島の管理者
レベル:1
体力:100
魔力:∞
攻撃力:50
防御力:500
俊敏性:100
固有スキル:創造
スキル:自動防衛結界魔法 状態異常無効化 創造物体強化魔法
魔法・物理攻撃耐性 薬・道具生成
鑑定 無限収納 五大自然魔法
加護:創造神ジェネスの加護
「私今18なんだ…。
体力はわかるけど魔力?とかスキルの名前見てもよくわかんないなぁ…。
そういやこの世界は魔法に満ち溢れた世界だって神様言ってたな。
じゃあ生活するのに必要な力なのかな?」
まぁいずれ少しずつわかるようになるか。
私はとりあえずこの液晶画面と閉じろっと念じたら閉じれた。
たぶん家やら牧場、畑みんなその固有スキル 創造?とかでできたものなんだな。
しかし今私が気になったのはスキル“無限収納”っというやつだ。
一体どんなものなのか気になり、試しにそれを声を出してみた。
「“無限収納 えっと『オープン』”?」
……何も起きない?
失敗したのかな?
仕方ない、このバモゥモとヘラゴートのミルクと加工品を少しずつ持ち運ぶとしますか。
バモゥモのミルク瓶二本持とうとしたら突然それがどこかに消えてしまった!?
「えっ何で!?一体何が起きたの!!?」
私が慌てふためいていると小屋の出入り口から手紙が入って来た。私はとりあえず手紙を読んだ。
『落ち着いてミノリ!
無限収納というスキルはどんな物でも異空間へ収納できる能力なんだよ!
あと物が劣化しない魔法がかかっているんだよ。命あるもの以外無限に物が収納できるスキルの一つなんだよ。しまいたい物に触れると勝手に収納していく仕組みだからそんなに混乱しないで。
まぁわかりやすくいうと某猫型ロボットの四次元なポケットみたいなものなんだよ。
これなら通じたかな?
わからない事あったらミノリの部屋の机の上に置いてあるレターセットを使ってね!
それを書いたら魔法ですぐに私のところへ送られてくるからね!』
「……あぁ、ようやくわかったわ。焦ってしまったな」
某猫型ロボットの四次元なポケットと例えるならわかりやすい。さっきの言葉でスキル 無限収納を発動させる条件となっていたから私が触れた物が勝手に収納されたのか。
これはますます便利だな。
よし、この力のおかげでバモゥモとヘラゴートのミルク瓶と加工品全部しまえた。
キッチンへ向かうために家に帰ろうとしたら何だか空が薄暗いな…。
それに風が強くなってきたし海も荒れてる気がする…嵐来るのか?
嵐がこの島に来る前に動物達をすぐに小屋に戻ってもらおう。小屋の壁に掛かってあった道具の一つ ハンドベルを鳴らすと動物達が全員小屋に入って行った。
「へぇーこういう時に使えるのかこのベル。
色々と便利のあって面白いな。
おっと楽しんでる場合じゃないな。畑を…」
動物達達全員小屋に入ったら扉をキッチリ閉めて、次は畑へ向かった。種や苗など植えたばかりの畑が嵐のせいですぐにボロボロになるのは嫌だ。私は畑全体覆うシートを頭に思い浮かんだらその辺に生えている草が次々と抜かれていき、勝手に草が編まれていく。
「この草のシート…確かむしろだっけ?
大きさも十分だしこれを敷くか」
畑全体をむしろで覆い隠して、飛ばされないように端っこに大きな石を置いて…よし準備完了!
これで嵐の対策はできた。
私も早く家に帰ろう。
家に入ると天気が荒れ始め、次第に雨が降って来た。
「ギリギリセーフだったな…それにしても牧場・畑か…これからますます楽しみになってきたな。
でも大変かもしれないけど何もしないよりマシだな」
私はそう呟きながらキッチンに入り、無限収納からミルクと加工品を出して冷蔵庫にしまう。
これらを使った夕飯でも作るとしますか。
欲しい材料を頭に思い浮かんでたらすぐに出てきた。
ホウレン草とベーコンに薄力粉、あとは昨日残ったじゃが芋とコンソメと塩コショウ。
そしてバモゥモのミルクとバターとチーズ!
これらを使ってグラタンを作ろう!
ホウレン草・ベーコン・じゃが芋を小さく切る。フライパンをコンロの上にのせ、バターを熱したら切った材料を入れてよく炒める。十分炒めたら弱火にし、薄力粉を入れ、ミルクを少しずつ入れる。コンソメと塩コショウも少々入れる。
そして耐熱皿にそれらを入れ、チーズをたっぷりかけ、レンジみたいな魔法道具に入れて焼く。
しばらく焼いてから開けてみるとチーズがきつね色になってる。
これでグラタンの完成だ。
我ながら良い出来かな?
食べるとしますか。
「うん…バモゥモのミルク・チーズ・バターがそれぞれ濃厚で味に深みあるなぁ。
具材との相性もいいな。うん、美味しい」
グラタンを食べ終えたら後片付けをする。
色々慣れない事したせいか眠気がやって来たな。歯磨きして無限収納からモコモの毛で作ったパジャマに着替えてすぐに自分の部屋のベッドに入った。
「外…ひどい嵐みたいだな」
窓が揺れるほど嵐がひどくなっているな。
少し怖いけど大丈夫…大丈夫だ。
そう思いながら私は掛布団に潜り込んだ。
この嵐が静まった後、私はこの世界の人?に出会う事になるとは思いもしなかった。




