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3話 異世界で牧場と服作り

寝室に朝日が入り、その光が私の目元に差し、ゆっくりと私はベッドから起き上がった。私は一瞬ボーっとしたがすぐに覚醒して着替えて仕事へ行こうとするが鏡に違う容姿をしている自分を見て思い出す。


「あ……そっか。私…元の世界で死んで異世界に転生しているんだ。

もう父さんの世話とか仕事しなくていいんだ」


急に力が抜けた私は思わずまたベッドに寝っ転がった。


「……やっぱ落ち着かないなぁ。

仕事も世話もなくなって…ただこの何でも思った物が出てくる能力を使ってボーっと生きるのが…」


そう思うと体がそわそわし、また起き上がった。

このままではダメだ!働きもせずただぐでーっとしていたらロクでもない人間になってしまう!!

私はすぐに髪を整え、スーツパンツを穿き、牧場へ向かって行った。朝ご飯?そんなの後でいい!

てか朝ご飯食べなくても動けるから平気だ!


 ※キチンと朝ご飯食べてから仕事に取り掛かるとより頭と体が働きます。

朝ご飯抜きは体に良くないです!ちゃんと食べましょう!!  by 創造神ジェネス


牧場の動物小屋に来た私はとりあえず動物達を放牧した。その後小屋の掃除し始める。

餌置き場と水飲み場の掃除、寝る所も掃除し、排泄物もあったためそれらを除去する。あまり慣れない作業だからかおよそ二時間ほどかかってしまった。

もし前の世界の上司いたらかなり大激怒してただろうなぁ。


『遅い!!』 『ちんたらするな!!』 『この役立たずが!』 『どんだけ時間かけてんだ!』


…って。

危なかったなぁ。よし少しずつだけど慣れてきたな。

次からはもっと効率良く早く作業しよう。

さて…このゴミやらはどこに捨てようか?


「ん?なんか畑の近くに…大きなゴミ箱?」


大きなバケツみたいな物が畑近くにあった。

蓋開けると何もなかった。けど大きなバケツの側に一枚の紙があった。


「何々…」


『これは地球でいうコンポストみたいな物だよ。

この中に家で出た生ごみなどの家庭ごみや家の周囲の雑草、そして動物達の排泄物といったゴミ類を入れる。すると、この畑の肥料となって土の状態を良くなる効果が出る魔法道具の一つだよ。

ゴミ捨て場にも使えて便利だから使ってみてね!』


「へぇーこれコンポストっていうんだ。

じゃあすぐにこれらを入れますか」


私はすぐに昨日のごみと今日集めた動物達の排泄物を入れた。そしてすぐに蓋を閉める。これでこの畑の栄養になるとは、かなりエコだな。

さてと小屋の掃除終えたら次は動物達の世話だ。

小屋の壁に道具みたいな物が掛かってある。

…これどう使えばいいのかわからない。

……考えたら私動物の世話なんて初めてだ。

父、動物は見る専で接したり触るのがダメで飼えなかったんだよな。

ふれあい牧場では遠くから見守っていたような。

私が動物の世話の仕方に困っていたら空から紙が四枚落ちてきた。

もしや神様からの手紙かと思った私はすぐに拾って読んだ。

そこには丁寧に動物の世話の仕方が書かれてあった。

だいたい天気がいい日は夕方まで放牧しても大丈夫らしい。

掃除の仕方は今の調子で大丈夫との記されている。

良かった…。

『初めてなのにとても丁寧に掃除してて偉いね!』って書かれているのを見てたら何故か心が温かく感じる…何でかな?

まぁそんなの放って置くか。とりあえず道具の使い方とかそれぞれの動物の世話の仕方がちゃんとわかりやすく書かれているなぁ。

ありがとうございます。助かります神様。

前の世界での職場では仕事の仕方、機械の操作方法とかは短く説明した後経験で覚えろってスタイルだったからなぁ。

よし!早速実践するか!

相手は動物だから優しくしないとね!

まずはバモゥモとヘラゴートの乳搾りか。

毎日しないと乳が張ってしまって体調不良になる恐れがあるって書かれていたからな。ちゃんと毎日しないとね。

それぞれの専用乳搾り機と入れ物をセットすれば自動的に搾ってくれる。

バモゥモとヘラゴートのミルクを十分搾ったら乳搾り機を取り外し、動物の乳と道具を丁寧に消毒する。

ちなみにこの消毒布巾は創造して出てきた物だ。

そして搾り取ったたくさんのミルク瓶は小屋の中にあった冷蔵庫に入れる。

しばらく置いておくと消毒完了となり、そのまま飲む事も魔法道具に入れ加工する事もできるようになるらしい。

魔法ってホント便利だなー。

異世界の動物の乳製品…楽しみかも。

さて次はモコモだな。週に二度生え変わりがあるため週に二回バリカンで毛を刈らなければいけないらしい。モコモ達はとても大人しく、スムーズに毛を刈る事が出来た。

さて刈ったモコモの毛は小屋の中にあるもう一つの魔法道具のミシンで新しい服を作ってもらおう!

今の恰好だと作業しにくいし少しダボダボしているから丁度いいかもしれない。

確かミシンの足元にある箱にモコモの毛を入れたら、今欲しい服を想像しながらミシンに付いてる魔法石に触れると…動いた!

モコモの毛が糸になり、その糸でだんだん服が出来あがっていく。


「なんか工場見学してるみたいで面白いな」


そしてすぐに服が完成した。

私が想像した通り、ベージュのつなぎ服に黒いTシャツが各五着に、しかも下着まで作れるとはホントこれ便利すぎるな。

私は早速ここでその服を着替えた。

どーせ動物以外誰もいないから別にいいよね。


「おぉーサイズピッタリ!」


なにもかもピッタリしてて私は驚いた。

しかも動きやすく丈夫に出来てて機能バッチリだ!

これで仕事しやすくなった。

もうサイズが合わない服は部屋に行ってクローゼットにしまいに行った。

服をしまった後また私は外へ出て畑を見る。


「__よし、次は畑仕事に入るか!」



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