閑話 創造神様へのお供え
ユグドラシルの樹の天上にあるとされる神界。
最も美しく、神々しい大宮殿の応接間にて光輝く球体…創造神ジェネスの姿があり、球体の目の前にほかほかの野菜料理が並んであった。
「おぉ…これが、ミノリが作った野菜料理か…どれも美味しそうだなぁ!」
並んであった料理のメニューは野菜とベーコンがたっぷり入ったポトフ、チェーラの実をメインとしたフルーツサラダ、チーズがたっぷりとかかった茹で野菜たち、そしてチェーラの実のスムージーっと栄養満点かつどれも美味しそうな料理の数々。創造神ジェネスはこれには大喜びした。
…それぞれの神様には人々からのお供え物を受け取り、時に信仰ある者にそのお礼としてその人に加護を授ける事もある。
しかし創造神ジェネスを知る者はわずかしかいない。それどころか空想上の神様だと思われ、人々からのお供え物は全くない。そのためミノリからのお供え物はとてつもなく嬉しい。てかめちゃくちゃ嬉しい。
早速創造神ジェネスは食事する事にした。
といっても創造神ジェネスには人の形はない。
だが心配御無用。創造神ジェネスは食する事はできる。
まずはポトフに近づくとすぐになくなった。
「ふむこれは、厚切りされたベーコンとそれぞれの野菜たちがどれもいい味出してて、それにしんなりとしていて食べやすく実に美味だな!
それにともなってスープも厚切りベーコンと野菜たちの旨味が上手く調和されて最高だ!
さて、次はあのクロウド一族の男が作ったチェーラの実をメインとしたフルーツサラダか…どれ」
次にフルーツサラダに近寄るとまた消えた。
「ほほぅ、これも中々…見た目は雑っぽいが悪くない味だな。
チェーラの実の甘味と酸味、そしてキャベツのとの相性がまたいいな!
どれもシャキシャキしていて食べごたえあるが、何よりこのマヨネーズとの組み合わせがまたいい!!」
だがまだ残り二品残っている。
次に創造神ジェネスはチーズがたっぷりかかった茹で野菜に近寄り、そしてまたすぐに消えた。
「おぉっ!!なんというチーズの濃厚さ!
バモゥモのミルクとみじん切りされたにんにくが入ったチーズはこんなにもまろやかかつ風味がある!
それにますます食欲を増す香り。そうか、このチーズのおかげで茹で野菜の苦味をかき消してくれてるのか!?
野菜とかあまり興味なかったがこれはいくらでもイケるな!」
最後にチェーラの実のスムージーに近寄りすぐに消えた。
「これは…甘酸っぱく口の中をさっぱりと洗い流してくれる。締めとしてはとてもいい飲み物だな!
ふぅー…満足したー。
私には空腹やら満腹感はないが…とても大満足した!
さすがはミノリだな!
こんな素晴らしいお供えは3000年ぶり…いや3500…?ま、どっちでもいいか!
まぁ、まだクロウド一族の男の事は気に入らんがちゃんと手助けしたしな。
……ふぅ……また食べたいなぁ」
創造神ジェネスの楽しみが増え、いつミノリからのお手製の料理のお供え来るのかと楽しみにしながら仕事以外下界を見る水鏡のある中庭にいる事が多くなった。
「創造神様、最近下界を見る事が多くなりましたな」
「きっと下界の様子を気にするようになったのであろうな」
「下界の者にはあまり興味ないって言ってたはずでは?」
「創造神様の使いの者の話によれば水鏡の前にてよくため息なさる事が多くなったらしい」
「なんと!?
もしや下界の事をとても気に病んでなさっているのでは…?」
「さすが我ら創造神様、とても慈悲深い御方だ」
神々からそんな噂が流れている事は知らず、創造神ジェネスはミノリからのお供え物を待っていた。
「次はどんな料理来るかな…楽しみだ!」




