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やさぐれ聖女の覇王学  作者: Ztarou
第一章 私が覇道を歩み始めるまで
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A-05 私に天使が舞い降りた

「ふにゃー」


 なにこの超絶愛しい娘。


「モ隣いムーのき祝かセす討遠征っリんン帰スタがら伐だてよたをる(訳:隣のセリムがモンスター討伐遠征から帰ってきた祝いをするんだよ)」


 いや、セリムおじさんのことは割とどうでもいいの。だってぴんぴんしてるし。でもおじさんが連れてきたこの赤ちゃんは何? 天使?


「の子こはナエシ。君同だい年よと」


 シエナ……。かわええ。私と同い年? つ、つまり幼馴染ってコト!?


 いいのか? 幼馴染ってことは毎朝私を起こしに来てくれるんだな……? 果ては正妻戦争に参加してぽっと出のヒロインと戦って私を取り合ってくれるんだな!?


 でも幼馴染にしては青髪じゃないしショートカットでもないな。てか赤ちゃんだからハゲだな。でもまつげとか超金髪で天使だな……。あれ? 私、あの雄神に超絶美少女にしてくれってオーダーしたよね? こっちの方が可愛くね??


 いや、パツキンより黒髪の方がモテる世界かもしれん。フェロモンムンムンと考えると、確かに黒髪お姉さんの方が適性が高い……。いやそもそも私も赤ちゃんだしハゲだから黒髪かわからんけど。鏡ないしね!


 せっかく今日は仮説の検証をしようと思ったのに。こんなかわいこちゃんが居るならしょーがないなー。


「あ、らこ。ナシちゃエんを襲のはめいさうなや(訳:あ、こら。シエナちゃんを襲うのはやめなさい)」


 お、おそってねーですけど?? 可愛いからほっぺふにふにしてただけですけど??


 にしても天使だな。ゆるゆりルート解禁するか? いや赤ちゃんだから放送倫理的にまずいか……。もしくは幼馴染として英才教育をするか?


「あうーあ! ううー!」


 カワイイムリ、限界。こんな無垢な天使を汚したら自己嫌悪で死ねる。自分に向かって「この穢れた血め!」ってアバダケダブラ撃っちゃう。


 しっかし私の酒池肉林計画にとんだ天使が舞い降りたなぁ。この子はどんな子に育つのかな。可能性は無限大だな。未来ある若者っていいな。私には味蕾しかないよってね、がはは。はぁ。しかし私みたいな前世の知恵を引き継いだ邪悪が近くに居たら悪い影響を及ぼすのでは?


 異世界転生にまつわる倫理は、この間考えた通り。やりすぎると普通に申し訳なくなる。私とてエコシステムを破壊したいわけじゃない。そこまで傲慢じゃないのだ。けど、前世でせっかく徳を積んだというのなら、ちょっとくらい無双したいという気持ちもある。


「あにー?」


 こっちを見つめてくるクソカワ天使に向けて微笑む。君に悪い影響は絶対に及ばないように頑張るからね。君にとってのいい幼馴染であれるよう頑張る。


 彼女には絶対伝わらない決意を固め、私はもう一度天使に向けて微笑んだ。


 そして、RTA最短チャートの構築をもう一度始める。この計算には数年を使ってもいい。その間に世界を観察して、何が最善かを導き出そう。


 私のクソみたいな十七年を無駄にするな。そのいつ消えてしまうかもしれないアドバンテージを、決して手放すな。


 私はもうあんな人生は繰り返さない。ついでにこの天使の幸福もチャートに組み込もう。


 待ってろよ上位管理者。この私の史上最強のハーレムを今に見せてやる!!!

お読みいただきありがとうございます!!!


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