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135話……王宮からのお呼び出し

 なんだか結婚式やその後の挨拶よりも疲れた気がするが【理外(ことわりはずれ)】について何となくわかった日の夜、滞りなく初夜は完遂された。


 いやしかしなんで全員なの?

 サーシャから始まってリン、ベラ、ソフィア、アンナとなんで1日で全員と初夜なの?


 普通……いやよめーずが結成されてることが普通じゃないことは置いておいてなんで全員なの?

 1人1晩じゃダメだったの?


 それに1晩のうちに聖女2人の純潔を散らすってなによ?

 こんなのもうこの世界始まって初めてのことじゃないの?


 ちなみに2人の職業は【聖女】から【治癒士】へと変化したようだ。


 教国に対しては……まぁ昨日盛大に結婚式したんだから俺とサーシャがもにょもにょするのは分かってるだろうけど王国は……


 いやこのタイミングでベラから聖女の職業が消えて数ヶ月後に新しい聖女が産まれたら魔王との戦いで戦死したと思われるかな?


 無理か、どうせ間者とか居るだろうしバレてるだろうな……


「さて、レオがご飯食べ終わったら出掛ける準備をしないとね」

「準備? 出掛ける? どこに?」


 食堂で1人遅い朝食を食べているとよめーずがやって来て今日の予定を告げてきた。


 なんか予定入ってたかな?


「王宮よ。前に聞いてたでしょ? 魔王領攻略の報告会よ。それに昨日のウルトのことも説明しないといけないし、イリアーナを送るために帝国に向かう許可も貰わないと」

「あー……そうだった」


 それは確かに行かないといけないな。

 魔王領攻略戦の報告は国王や王太子、教皇など上層部にはもちろん伝えてある。

 今回は話をあまり聞けていない地方領主などにも話を聞かせるためのものだ。


 帝国に向かう許可を得るのも俺が一応とはいえ貴族だから。

 国に仕える貴族、しかも侯爵という高い位に就いている以上勝手は出来ない。


「というかなし崩し的に受け入れてるけどなんで俺が侯爵なんだよ……」

「レオ様、残念ながら当然かと……功績もそうですが、私やリンさんを妻として迎えるにはそれなりの格が必要になりますので……」


 まぁ公爵令嬢と伯爵令嬢だもんな……

 多分だけどこれって侯爵位でも難しいんじゃないのかな?

 足りない分は魔王討伐の功績でってことか、よく計算していらっしゃる。


「まぁ、うん、とりあえずは納得しておくよ。それよりみんな元気だね」


 俺は寝過ごすくらい疲れてたというのに。

 意識はしてたんだけど本当に【絶倫(強)】発動してた?

 いや発動してないとあの回数は無理か……

 今度からこんな事がありそうなら【絶倫(強)】を【絶倫(極)】にしておこうと心に決めた。


「いえ……私たちは……」

「終わった後しっかり寝たもの」

「自分は最後だったんで順番まで寝てたッスから」


 なんかアンナだけ違う気がする。

 というか一応新婚初夜ってことになってたのに順番寝て待ってたってなんか図太いな。

 まぁこれもアンナのいい所か。


「ご馳走様。じゃあ準備しようかな」


 とはいえ着替えは1度着たまま【無限積載】に積み込んでおけば一瞬で着替えられるからすぐだな。

 あとは髪型を整えれば完成だ。

 あまり長くないからセットも早い。


 そういえばこの世界に来て暫く経つが1度も散髪していない。

 そろそろ切りたいところだが今まで見た貴族って基本髪長い人が多かった気がするし伸ばした方がいいのかな?


 あとでみんなに聞いてみよう。


「準備が整いました」

「ありがとう。ご苦労さま」


 メイドに頼んで髪を整えてもらい全員で城へと向かう。

 時間的にはちょうどいいらしい。寝過ごさなくてよかった……


「こちらでしばらくお待ちください」


 城の使用人に案内されて控えの間へ、もう間もなく会議の準備も整うらしいのでそこまで待つこともないだろう。


「サーシャ大丈夫? 変じゃない?」

「大丈夫ですよ、問題ありません」


 サーシャに服装に乱れがないか確認してもらったり、貴族的な挨拶のマナーなどを教わりながら時間を潰す。


 ソフィアとアンナはいつもの様にサーシャの後ろで直立不動で立っている。

 座るよう勧めても座ろうとしないので早くも諦めかけている。


 その間イリアーナは部屋の中をキョロキョロ見渡したり、立ち上がったり座ったりを繰り返していた。

 緊張してるのかな?

 対してリンは落ち着いた様子で座っている。イリアーナとは対称的で見ていてなんだかおもしろい。


「お待たせ致しました。こちらへ」


 自分より緊張している人を見ていると自分の緊張が和らぐ、逆に落ち着き払った人を見ているとなんだかソワソワしてくる。


 そんなことを思いながらイリアーナの落ち着きのない姿とリンの落ち着いた姿を眺めていると迎えが来たようだ。


 ちなみに俺も全く緊張はしてないけどね。一瞬とはいえ本気で殺そうとした相手だし……

 緊張より気まずさの方が……


 案内の者に従い移動、会議室へと通された。


 入室すると国王や王太子、教皇をはじめそれなりに多くの人が既に入室していて俺たちを待っていた。


 勧められた席に腰を下ろすと司会進行を務めるのであろうアンドレイさんが口を開いた。


 ちなみにアンドレイさんだが、前宰相が魔族に乗っ取られ亡くなってしまったため新しい宰相に任命されている。


「それでは御前会議を始めます」

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