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配下のゴブリンを一隊引き連れ、ダンジョンから出た。

冒険者達の言う煙を確認する為だったが、近くの山に登るまでもなく異変を感じた。


ダンジョンの周りは雪が溶け、地面が乾いているのに対して離れる程、雪がまだ残っている。


一応高台に登り、ダンジョンを確認した。


何かがある事は一目瞭然だった……ダンジョンの周りは地下から発せられる熱によって円状に雪が溶け、煙も出ている。


これでは見つからない方がおかしい……冒険者達が本格的に動く前になんとかしなくてはいけない……これではダンジョンの規模も丸見えだ。


どうしたものか……スオなら良い案があるだろうか?……


俺はダンジョンに戻り、スオを高台に連れ出した。

「どうだ?」

「確かに……このままではマズイわね」

「いっその事、冒険者ギルドに依頼書を貼るか?」

「当分はそれで良いとしてもその内ダンジョンの適正レベルがはっきりと解明されて潰されてしまうわ……」

「そうか……じゃあ適正レベルが判明される直前に移転するのはどうだ?」

「移転するにしてはゴブリンと施設が育ち過ぎてるわ……数千人のゴブリンと家畜を連れて大移動なんて……それこそ良い的になるわ」

「ふーむ……」

困ったな


「案が無いわけでもないけれど……」

「なんだ?」

「このダンジョンまでの道を整備しましょう」

「正気か?そんな事をすれば冒険者達が簡単に雪崩れ込んでくるぞ?」

「でしょうね……でもそれで良いの、ダンジョンと悟らせなければ問題ないわ……好都合にもここは街から他ダンジョンへ中継するにはちょうど良い場所だし、私や貴方は人間なのよ?地上に宿屋を作ってカモフラージュするのが1番いいと思うわ、人間って自分の利になる事だと多少不自然でも納得しようとするじゃない?……それにどっち道、施設と一部のゴブリンを捨てて移転するなら…やってみる価値あるわ」


……確かに一理あるかもしれないな


「でも実行するなら急がないとね……もう春になったから冒険者達が来る前にゴブリン達を使って建設を進める必要があるわ」

「よし、やってみるか……建設に狩り出せるゴブリンは何人だ?」

「ビアトールの配下にはダンジョンの拡張をやらせるとして、それ以外は2000程ね……軽く見積もった感じ、後5000人程増やせばギリギリ間に合うと思うわ」


「わかった」

「でも覚悟して?これで盗賊稼業は廃業だし、DPと資金の殆どは場所と家畜の確保に回ってしまうわ……何か一つでも躓いたら……」


「そんな不安を語っても仕方がない、その時は出来る対処をするだけだ!」


「ああ……それと泊まりに来た客の一部を殺す方法は何か考えておくわ……」


総勢7000人の建設計画が始まった……


ダンジョン内部の鉄を掘ってできた残土によって建設予定地に盛り土をする。

ダンジョン内部を掘る事によって広くなり資源も獲得出来るので一石二鳥だった。

街につながる道は

新人ゴブリン達に木を切らせ、レベルの高いゴブリンが切り株を抜いて平らに舗装していく。


切った木は建設物の材料となる……一部のゴブリンはスオの持って来た〈足こぎノコ〉と言う丸太を数枚の板に切り分ける道具を使って板を作っていた。


釘など消耗品はビアトールのゴブリン達が簡単な物は作れるレベルに成長していたので作らせた。


ゴブリン達の懸命な努力により、建設計画はなんの障害もなく進んでいく……


リーダー達も知恵をつけ始め、子分に指示するまでになっている。

「おまいだ、がんばで!」

過酷な労働によってレベルが上がり、リーダークラスは100を超えた辺りで言葉を話すようになっていた……


勿論、人間に対する正式な手順も踏んだ……


スオはこの地域管轄の貴族の元へ行き、建設申請を行った……

役人が出来上がった建築物を確認しにくるが、賄賂を握らせた為、外観を見て終わりだった。


余った木材でダンジョン内部もより一層綺麗になった。

訓練場、工房、食堂など充実して士気は高まったがただ一人、コアだけは不満を漏らしていた……


『忘れてないか?冒険者を私の中で殺して貰わなきゃ困るぞ?』

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